ラマダン月(断食月)期間中の注意事項及び当館開館時間等の変更について

【ポイント】

○ 当国は,4月24日(金)頃から約1か月間,ラマダン月(断食月)期間となる予定です。(正確な開始日は直前に発表されます。)この期間中の領事窓口受付時間は,9:00〜12:30,13:30〜15:00に変更となり,既に実施中の領事窓口業務の事前予約制も継続します。

○ 現在,新型コロナウィルス感染症対策として,連邦・各州政府から移動制限等が発出されています。ラマダン・イード期間中にこうした制限が発出・継続された場合は,規制に従って行動頂くようにお願いします。

○ 過去には,ラマダン月期間中およびその前後にテロ事件が発生しています。最新情報の入手に努め,テロの標的となりやすい場所には出来るだけ近づかないようにして下さい。

○ また,各種制限措置の影響で,経済活動が停滞し,収入を得られなくなった人たちが窃盗や強盗といった犯罪行為に及ぶ恐れもあります。犯罪被害に遭わないよう,普段にも増してご注意を頂くようお願い致します。

【本 文】

1 当国は,4月24日(金)頃から約1か月間,ラマダン月(断食月)期間となる予定です。(正確な開始日は直前に発表されます。)この期間中の領事窓口受付時間は,9:00〜12:30,13:30〜15:00に変更となります。また,ラマダン月(断食月)期間が終了すると,イード(Eid−ul−Fitr)休暇となり,当館も休館します。

 また,引き続き出入国や国内移動が制限されていること及び利用者の皆様の感染予防にも最大限配慮する必要があること等を踏まえ,下記【参考】のとおり,領事窓口業務の事前の予約制を継続しておりますので,ご注意ください。

【参考】4月8日付お知らせ 大使館領事窓口業務の変更の継続について

 https://www.pk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00055.html

2 現在,新型コロナウィルス感染症対策として,連邦・各州政府から移動制限等が発出されています。ラマダン・イード期間中にこうした制限が発出・継続された場合は,規制に従って行動頂くようにお願いします。

3 テロ等に関する注意事項

 パキスタン国内においては,頻繁にテロ事件が発生しており,外国人等もテロ等のターゲットになる可能性は常に存在しております。また,多くの外国人が利用するホテルや商業施設における脅威情報も散見されます。

 また,ラマダン月は,イスラム教においては重要な行事の一つであり,過去にも多くのテロ事件が発生しているため,この期間中も引き続きテロ等の発生に警戒する必要があります。以下の注意点を参考に安全に配慮した行動をお願いいたします。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし,安全な行動を心掛ける。

(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設,政府機関,軍・警察等治安当局施設(含む車両,検問所等),報道機関)には出来るだけ近づかないようにし,その他の場所(外国資本等のホテルやファースト・フード店,欧米関連施設,国連関係機関,公共交通機関,レストランやマーケット等)での用事についても,短時間で効率的に行なうように心掛け,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した場合には,速やかにその場から離れるようにする。

(3)宗教行事や集会が行われている場所には,決して近づかない。

(4)移動途中等に集会やデモ等に遭遇した場合には,速やかにその場から離れる。

※【広域情報】ラマダン月のテロについての注意喚起も発出されておりますので,以下のリンク先もご確認ください。https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C047.html

4 一般犯罪に対する注意

 ラマダン月明けの祝祭日(イード)は,親族が集まりお祝いをおこなうため,イードに向けお金の必要性が高まります。そのため,この期間中は,金品を狙った犯罪が増加傾向にあります。

 また,新型コロナウィルス対策として実施されている各種制限措置の影響で,経済活動が停滞し,収入を得られなくなった人たちが窃盗や強盗といった犯罪行為に及ぶ恐れもあります。犯罪被害に遭わないよう,普段にも増してご注意を頂くようお願い致します。

5 自動車運転の際の注意

 ラマダン月期間中,イスラム教徒は一部の人々(妊婦,疾病者,子供等)を除いて,日の出から日没までの間,一切の飲食を絶ちます。ラマダン月期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため,家路を急ぐあまり車のスピードの出し過ぎや,注意力の散漫等が相まって,交通事故が多発する傾向にあります。更に,交通事故が発生した場合,双方の運転手はもとより,野次馬までもが異常な興奮状態に陥り,過去には集団で交通事故の当事者に暴行を加えて死傷事件に発展したケースもあります。

 そのため,自動車を運転する際は,車間距離を十分にとり,細心の注意を払い運転することはもちろん,普段以上に他車の動きにも気を配ることが大切です。また,運転手を雇用している方は,なるべくイフタールの時間帯は運転手を休ませるよう心掛けて下さい。

6 なお,上記注意点以外にも,当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので,そちらもあわせてご確認下さい。

○ 当館ウェブサイト:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○ 外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header

○ 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

  海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○ 緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)