新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(その27)

●一回の乗継ぎで帰国可能な航空便が,現時点では、4月16日(木)を最後に,その後当面予定されない見通しとなっています。帰国を予定,検討している方は,以下本文も御参考に,ぜひ早めの行動を強くお勧めします。

ルーマニア政府の戦略コミュニケーション・グループが,本件関係の「問答集」の「アップデート版」を作成して一般に供覧しましたところ、御参考用に、当大使館作成の邦訳とともに御紹介します。

 今回は、今週末の復活祭に向けた内容が多く含まれています。今回の「問答集」で扱われている点も含めまして、各種の措置の違反とならないように、引き続き御注意下さい。

●現在まで発出されている緊急事態の期間は4月14日までと見られますところ、この期間を延長する方向の発言が関係者から多く行われています。

ルーマニアでの感染状況は、4月13日13時までに,感染者合計6,633名,死亡者合計318名が,確認されています。直前の24時間での感染者数増加は,333名。

医療関係者の感染は、4月10日12時時点で、全国で812名。また、県内で感染者が100名を上回る県が、全国の各地に見られるようになっています。

●タタル保健大臣が,省内の専門家による、ルーマニアでの感染のピークが4月20〜25日となる旨の予測に言及しています。また、やはり専門家の発言で、国内の感染者は1万人を上回る可能性が、言及されています。

●現在,ルーマニア国内の11県で,マスク等の着用が義務づけられています。在住,訪問等の方は,御留意下さい。

●併せて,治安情勢の悪化の恐れにも,引き続き御注意下さい。

●上記の他,当大使館からお知らせする内容を含めて,関係の措置や情報が頻繁に更新されています。皆様には,最新の状況の把握に引き続きお努めいただきますよう,お願いします。

1.(1)当国から一回の乗継ぎで帰国可能な航空便が,現時点では、4月16日(木)のカタール航空便を最後に,その後は当面予定されない見通しとなっています。帰国を予定,検討中の方は,ぜひ早めの行動を強くお勧めします。

現時点で判明している便は,4月16日(木)に運航予定の,カタール航空QR222便(ブカレスト13:15発)でドーハに向かい,ドーハで,QR806便(カタール時間翌02:10発)に乗継ぎを行う便のみです(カタール航空の当地事務所は,4月17日から5月31日の期間,ブカレスト・ドーハ間の商用便を運航停止,と述べています。)。

(2)ブカレスト・オトペニ空港の本日の運航状況は,以下の同空港のウェブサイトから確認できます。

http://www.bucharestairports.ro/en/

(3)また,帰国される方は,本邦入国時には,新型コロナウイルス感染拡大防止のため,PCR検査,空港からの公共交通機関(国内便を含む。)の不使用,指定場所(自宅又は自ら確保した宿泊施設等)での14日間の待機等の措置の対象となりますので、これにもご留意ください。

「水際対策の抜本的強化に関するQ&A」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

2.今般の新型コロナウイルスの感染に係るルーマニア政府の戦略コミュニケーション・グループが、政府の講じている関係の諸措置(緊急事態宣言、軍事令等)についての「問答集」の「アップデート」を作成し、4月12日付けで一般に供覧しましたところ、御参考のため、当大使館で抜粋して要旨を邦訳しましたものを、以下の当大使館HPに掲載します。

https://www.ro.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00065.html

より正確な内容については、以下の同グループ作成の原文で御確認下さい。

https://stirioficiale.ro/informatii/update-q-and-a

今回は、この週末の復活祭を念頭に置いた内容が多く含まれています。御参考の一端として、私どもに関連大かと思われますものを二、三点抜粋して、以下でも御紹介します。また、これらも含めまして、各種の措置の違反とならないように十分に御注意下さい。多くの違反摘発と罰金徴収等の例が報じられています。

(問)子供を散歩に連れて出てよいか。

(答)可能。ただし,公園や遊び場に行ったり,三人以上のグループで歩行したりしてはならない。また同時に、未成年の子供には必ず大人が付き添うこと。

(問)COVID−19関連の罰金はどこで支払うことができるか。

(答)国の口座20A350102「Venituri din amenzi si alte sanctiuni applicate de catre alte institutii de specialitate(罰金等)」を指定して銀行振り込み,又はオンラインhttps://www.ghiseul.ro/ghiseul/public/amenzi/amenzi-anaf

でも支払い可能。

(問)申立書の正式な書式(フォーマット)はどこにあるのか。また、文書での提示を要するのか,それとも携帯で写真だけ見せてもよいか。

(答)申立書は、パソコンで記入して印刷し,実際に署名しなければならない。その後は、その申立書の写真を撮影して携帯電話で当局に提示することでも差し支えない。現時点では、正式な文書とされるには本人の署名が必須。

 申立書の書式は,以下の三つのサイトで入手可能。

https://www.mai.gov.ro/wp-content/uploads/2020/03/26MODEL-Declaratie-proprie-raspundere-2503.pdf https://stirioficiale.ro/storage/28MODEL%20Declaratie%20proprie%20raspundere%202503.pdf

https://formular.sts.ro/

3.内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,4月13日13時発表のルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者は,合計6,633名,うち,治癒した者は914名,死亡者は合計318名,となっています。前日同時刻からの感染者の増加は,333名です。全国の相当多くの県で100名以上の感染者が見られる状態となりました。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

4.(1)4月10日,タタル保健大臣が,訪問先のネムアツ県において,以下のような点を述べました。

「保健省の専門家は,4月20日〜25日が新型コロナウイルスルーマニアでの感染のピークとなることを予測している。また,感染のピークが大きなものになるかどうかは,ひとえに医療関係者と国民の行動にかかっている。場合により、ピーク時に感染者が1万人を上回るかもしれず,その場合には,特に集中治療の現場は困難になるだろう。」

(2)医療関係者の全国での感染は、10日時点で812名。また、これに関連した措置で、ヴランチャ県フォクシャニの県立病院の「軍事化」が決定されました。フォクシャニが大量感染地域となる可能性がある旨、報じられています。

5.国境警察によれば(4月13日午前発表),それ以前の24時間に、国境地点を通過した者が約13,900名(ルーマニア人,外国人の合計)、このうち入国は約7,300名です。

 以上の統計は,ルーマニア国境警察の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://www.politiadefrontiera.ro/ro/main/n-date-deschise-17/

6.上記にも含めましたが、外出制限や隔離措置の違反とならないように,引き続き御注意下さい。多くの違反と罰金徴収等が発表されています。

(1)外出制限違反は,13日13時発表時までの24時間に、9,791件が警察により摘発され,21,822,256レイの罰金が徴収されました。

(2)また,軍事令第2号の発令以降これまでに、自主隔離を守らずに施設隔離に移された者が2,016人,施設隔離を守らずに再度14日間の隔離下に置かれた者が96人と,発表されています。

7.また、現在,ルーマニア国内の11県で,マスク(スカーフ等による代替も可の由です。)の着用義務が出されています。該当の県に居住,訪問等の方は,御留意ください。

プラホヴァ県,ヴァスルイ県,マラムレシュ県,ヤシ県,ガラツィ県,ボトシャニ県,バカウ県,アルバ県,ブザウ県,フネドアラ県,ヴランチャ県

8.新型コロナウイルスの感染に起因する各種情勢の変化等に伴い,治安状況にも通常と異なる状況が生じているおそれがあります。これにも,引き続き十分に御注意下さい。

9.本件に関し,上記の諸点を含めまして,御照会事項がおありの場合には,末尾のお問い合わせ先に,電子メール等でご照会ください。

【参考情報】

1.ルーマニア保健省は,新型コロナウイルス相談専用無料電話回線(Telverde Line。番号0800800358)を設置しています。休日を含めて24時間受け付けています。

従来から運用している112番緊急電話サービスについては,感染の疑いがある場合や緊急事態電話への対応としている由です。

2.保健省を始めとするルーマニア政府当局は,当国における感染拡大防止の各種対策を上記以外にも実施しています。

各種の具体的な詳細については,以下のルーマニア内務省,外務省及び保健省の各ウェブサイトを御参照下さい。

ルーマニア内務省HP

https://www.mai.gov.ro/

ルーマニア外務省渡航情報

https://www.mae.ro/travel-alerts/

ルーマニア保健省HP(中央下にあるList zone afectate COVID-19で,入国後施設での隔離の対象となる国が確認できます。)

http://www.ms.ro/

3.(1)新型コロナウイルスの予防については,日本の厚生労働省は,以下の三点を奨励しています。

ア 人混みを避ける(飛沫感染の防止)

イ こまめに手洗いをする(石けんを使って20秒以上洗う)

ウ 咳エチケット(マスク,ティッシュ,袖の内側を使う。手を使った場合には,すぐに手を洗う。)

  換気を行うこともよいとされています。

(2)また,日本の新型コロナウイルス感染症対策本部によれば,これまでの集団感染発生の場の共通点から,特に以下の三つの条件が同時に重なる場(「三密」)では,感染を拡大させるリスクが高いと考えられる,としています。こうした局面を出来るだけ避けるように,御注意ください。

ア 密閉空間(換気の悪い密閉空間である)

イ 密集場所(多くの人が密集している)

ウ 密接場面(互いに手を伸ばせば届く距離での会話や発声が行われる)

4.その他,本件について参考となり得るリンク先は,以下のとおりです。

・外務省の海外安全情報(世界各国への渡航に関する参考情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

厚生労働省の関連ウェブサイト

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q1

厚生労働省検疫所ウェブサイト

https://www.forth.go.jp/index.html

国立感染症研究所 ヒトに感染するコロナウイルスhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

・WHOの関連ウェブサイト

https://www.who.int/china

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

領事メールの受信希望の方は,以下のリンク先から手続きをお願いします。

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