新型コロナウイルス感染新規症例の発生(13日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本13日,ベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに942件確認され(フランダース地域:592名,ワロン地域:235名,ブリュッセル:113名,居住地不明:3名)その結果,当地での確定症例数は30,589件となりました。

また,3月15日から4月12日までの間に,6,707名の方が治癒して退院(過去24時間中の退院者は239名)している一方,この24時間で新たに303名の方の死亡が確認され,死亡者の合計は3,903名(死亡者全体の53%は病院、43%は老人ホーム、3%はその他の場所でなくなっており、自宅で亡くなった方は0%)となりました。

12日現在,病院のベッドについて,5,393名の感染者(過去24時間中の入院者は310名)が利用しており,そのうち1,234名が集中治療室(過去24時間で2名増加),940名が人工呼吸器を利用している状況です。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/fr/news/310-nouvelles-hospitalisations/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

2 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1) 今月初めから入院者数減少の兆候が見られている。他方,コロナ感染を抑止する上で次の段階に進むため,措置の見直しを行うためには,感染・入院者数が単に減少するということのみでなく,人数がある一定の低いレベルにまで達する必要あり。措置を取ってから効果が出るまでに2週間かかるため,これまでの数週間と同様,今後も措置を継続することが極めて重要。

(2)(感染者の中で昏睡状態に置かれた者は何人いるか,昏睡はどれだけの期間継続するか,昏睡の措置が何の役に立つのかとの問いに対し)集中治療室に送られた患者の中で呼吸補助が必要な者は,十分な酸素を供給するための機器を使用するが,この機器は体内に挿入され,意識のある状態での使用は困難を伴うため,患者を人工的な昏睡状態の状態に置く必要がある。現在,940人の患者に使用中。

(3)(フランダースの老人ホームで,酸素補助が必要な入居者が,機器不足のため病院に移送されていると聞いているが本当か,酸素補助が必要な者は全て病院に移送されるべきかとの問いに対し)感染者の中で酸素補助が必要な者の中には,症状の軽い者(酸素補助の量が少なくて済む者)と重い者がいる。症状の重い者は病院の集中治療室に移送される。症状の軽い者は,医療行為として,医師の指示の下,酸素療法が行われる。これは老人ホームでも可能だが,患者数が多すぎて機器が不足する場合は,病院に移送されることもある。

(4)(老人ホームでの全感染検査は必要か,症状のない入居者や職員に対しても実施は必要かとの問いに対し)老人ホームでは,重篤化した者も含め,多くの感染者がいる。この問題に対応するためには様々な対策を取る必要があり,全検査で感染の有無を診断することは大変有効。というのも,感染している者としていない者を区別することが可能となるため。何らかの症状のある者の中には,コロナに感染している可能性の他,他の病気に感染している可能性もあり,全てを考慮に入れることが重要。何の症状もない者に関しては,コロナに感染していた場合に他の人に感染させる可能性もある。全検査は有効。

(5)(人々は外出制限等措置を以前ほど遵守していないようだが,再びピークを迎える可能性はあるか,措置を強化すべきかとの問いに対し)これまで措置を取ってきたことで,コロナ蔓延の抑止と入院者数減少の兆候が見られ,措置に効果があることは明白。措置を長期間継続することは極めて困難であるが,継続しなければならない。我々はまだ目標を達成できておらず,新たなアプローチの検討を始めることはまだできない。今日取った措置の効果が(数字上に)現れるまでに2週間かかる。

(6)(リエージュでは6/30まで全イベントが中止された,全国で同措置を導入すべきかとの問いに対し)現在,多くの関係機関が協議・検討を行っており,15日予定の国家安全保障会議の場で,関係機関からの提案について議論される。同会議後に具体的情報が提示される予定であり,今後数週間や夏に向けた対応が判明するであろう。

(7)(症状のない感染者に対する懸念が人々の間で高まっている,そのような感染者はどの段階で媒介者として他者を感染させ得るのかとの問いに対し)感染者の中で症状のない者でも,鼻や口腔部に多くのウィルスが付着している可能性があり,感染を広め得るが,咳をする症状のある者と比較してウィルスを体外に出す量が少ない。そのため,無症状の感染者は,主に手を通じてウィルスを伝播し得る。そのような感染者が媒介者となり得るのは約1週間。外に出されたウィルスはその後死滅する。

(8)(夏季に外国に出られるか,どう夏季休暇を準備すべきかとの問いに対し)回答するのは時期尚早であり,他国の状況にもよる。感染のカーブが今後どう変化するかも含め,状況がどのように進展するかが待たれる。15日の国家安全保障会議の場で,今後数か月の対応についてより詳細が判明するかもしれない。

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