新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(その23)

●4月6日,ヨハニス大統領が記者会見を行い,緊急事態期間を一か月間延長する意向を表明するとともに、このための大統領令を来週の始めに発出したい旨述べました。

ルーマニアでは、同日(6日)13時までに、新型コロナウイルスによる感染者合計4,057名、死亡者157名が、確認されています。直前の24時間での感染者数増加は、193名。

●先にお伝えしましたように、特に帰国を予定、検討している方は、早めの行動を強くお勧めします。ルーマニアとの間での運航が停止された相手国、航空路が相次ぎ、帰国に利用可能な航空便が、極めて限られてきています。

●併せて、治安情勢の悪化のおそれにも、引き続き御注意下さい。

●上記の点他、当大使館からお知らせする内容を含めて、関係の措置や情報が頻繁に更新されています。皆様には、最新の状況の把握に引き続きお努めいただけますように、お願いします。

【本文】

1.4月6日,ヨハニス大統領は,オルバン首相,ヴェラ内務大臣,クツ財務大臣,チウカ国防大臣等と協議を行い、その後記者会見を行って、その中で,緊急事態期間(当大使館注:現状では3月16日から一か月間)を一か月間延長する意向を表明しました。

大統領は,この中で、「ルーマニアは,イタリアやスペイン等の他国との比較において感染者の増加は大きいとは言えないが,これは断固たる措置を講じた効果であり,まだ、気を緩める時ではなく,また感染のピークにも達していない。結論として,緊急事態期間を一か月間延長することとし,必要な起案等を行って来週の始めには大統領令を発出することとしたい。」と述べました。

この発言内容は,大統領府の以下のウェブサイトで確認できます。

https://www.presidency.ro/ro/media/declaratii-de-presa/declaratia-de-presa-sustinuta-de-presedintele-romaniei-domnul-klaus-iohannis1586174254

2.内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば、4月6日13時発表のルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者は、合計4,057名、うち、治癒した者は406名、死亡者は合計157名、となっています。前日同時刻からの感染者の増加は、193名です。

以上の統計は、ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

3.(1)累次お知らせのように、帰国等のための航空便が著しく限られてきています。以下の最新の動向も御参考に、特に帰国を予定、検討している方におかれては、早めの行動を強くお勧めします。(また、他地域への出国も含めて、突然の欠航や長期運休、また、経由地等で乗継ぎができず、さらに入国拒否や検疫隔離に遭うおそれもあります。出国便の再確認とともに、帰国の場合も含め、最終目的地までの便の運航の確認にも御留意ください。)

(2)ア 5日深夜(23時)以降、英国他合計12か国との間で商用航空便の運航が停止されています。

イ ブルーエアは,全ての定期便の運行を停止しました。タロム航空は,リスクが低いと見られる目的地との間の旅客便についてのみ運航を継続するが,状況により運航停止の可能性もあり、としています。

(3)上記のような状況から,ブカレストからの帰国が比較的単純に可能な便は,現時点で判明の見通しとしては以下のカタール航空便のみとなると見られます。

4月9日(木),11日(土),16日(木)、18日(土)、20日(月)、23日(木)、25日(土)、27日(月)に運航予定の、カタール航空QR222便(ブカレスト13:15発)でドーハに向かい、ドーハで、QR806便(カタール時間翌02:10発)に乗継ぎ。

(4)ブカレスト・オトペニ空港の本日の運航状況は,以下の同空港のウェブサイトから確認できます。

http://www.bucharestairports.ro/en/

(5)また、帰国される方は、本邦到着後の諸措置(PCR検査、14日間の待機等)にも御留意下さい。

4.新型コロナウイルスの感染に起因する各種情勢の変化等に伴い、治安状況にも通常と異なる状況が生じているおそれがあります。これにも、引き続き十分に御注意下さい。

5.本件に関し、上記の諸点を含めまして、御照会事項がおありの場合には、末尾のお問い合わせ先に、電子メール等でご照会ください。

【参考情報】

1.ルーマニア保健省は、新型コロナウイルス相談専用無料電話回線(Telverde Line。番号0800800358)を設置しています。休日を含めて24時間受け付けています。

従来から運用している112番緊急電話サービスについては、感染の疑いがある場合や緊急事態電話への対応としている由です。

2.保健省を始めとするルーマニア政府当局は、当国における感染拡大防止の各種対策を上記以外にも実施しています。

各種の具体的な詳細については、以下のルーマニア内務省、外務省及び保健省の各ウェブサイトを御参照下さい。

ルーマニア内務省HP

https://www.mai.gov.ro/

ルーマニア外務省渡航情報

https://www.mae.ro/travel-alerts/

ルーマニア保健省HP(中央下にあるList zone afectate COVID-19で、入国後隔離対象となる国が確認できます。)

http://www.ms.ro/

3.(1)新型コロナウイルスの予防については、日本の厚生労働省は、以下の三点を奨励しています。

ア 人混みを避ける(飛沫感染の防止)

イ こまめに手洗いをする(石けんを使って20秒以上洗う)

ウ 咳エチケット(マスク、ティッシュ、袖の内側を使う。手を使った場合には、すぐに手を洗う。)

  換気を行うこともよいとされています。

(2)また,日本の新型コロナウイルス感染症対策本部によれば,これまでの集団感染発生の場の共通点から、特に以下の三つの条件が同時に重なる場(「三密」)では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられる,としています。こうした局面を出来るだけ避けるように,御注意ください。

ア 密閉空間(換気の悪い密閉空間である)

イ 密集場所(多くの人が密集している)

ウ 密接場面(互いに手を伸ばせば届く距離での会話や発声が行われる)

4.その他、本件について参考となり得るリンク先は、以下のとおりです。

・外務省の海外安全情報(世界各国への渡航に関する参考情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

厚生労働省の関連ウェブサイト

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

厚生労働省新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q1

厚生労働省検疫所ウェブサイト

https://www.forth.go.jp/index.html

国立感染症研究所 ヒトに感染するコロナウイルスhttps://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

・WHOの関連ウェブサイト

https://www.who.int/china

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

領事メールの受信希望の方は,以下のリンク先から手続きをお願いします。

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