新型コロナウイルス対策に関するマダガスカル政府発表(4月5日分)

●4月5日(日)、マダガスカル政府が、新型コロナウイルス対策に関する発表を行いました。発表の時点での感染確認件数は累計72件です。

●事態は刻々と変わりますので、最新情報の入手に努めてください。

 4月5日(日)13時にCCO Covid-19(コロナウイルス対策オペレーション司令センター)による発表及び22時半にラジョリナ・マダガスカル大統領によって行われた発表の主要点を以下のとおりです。

1 CCO Covid-19(コロナウイルス対策オペレーション司令センター)による発表

(1)本日、新規感染者が1名確認され、累計感染者数は72人となりました。72人のうち、無症状が59人、症状が出ている人が11人です。また、2人が回復し、すでに退院しました。現在のところ、死亡者は出ていません。

(2)新規感染者は3月17日のAF934便で帰国したマダガスカル人女性21歳で、症状は出ていません。

(3)コミュニケーション・文化大臣より、昨日閣議後に大統領府から発表された「国家保健非常事態」の15日間延長に関するデクレの読み上げが行われました。

2 ラジョリナ大統領による発表

(1 )新型コロナウイルスの全国への蔓延を防ぐため、今後も2週間にわたって国家保健非常事態を延長し、隔離政策を実施します。

(2)ラジョリナ大統領は、これまでに政府が実施したコロナウイルス対策措置について、時系列に沿って以下のとおり振り返りを行いました。

・3/19 最後の国際線の到着

・3/20 国境封鎖

・3/21 国家保健緊急事態宣言

・3/22 部分的隔離政策

・3/23 CCOの設置

・3/24 社会保障措置

・3/25 コロナウイルスを巡る状況を鑑み経済的措置を実施,スピード検査及びマスクの到着

・3/31 国際線で入国した人に対する検査の実施

(3)その結果として、現在の感染状況についても説明しました。現在のところ、マダガスカルにおける累計感染者数は72名(女性32名、男性40名)の感染者がマダガスカルで確認され、そのうち海外からの流入ケースが51件、市中感染ケースが21件であると言及しました。なお、市中感染については、フィアナランツォア4件、ラランジナ2件、アンタナナリボ12件、トアマシナ3件です。

(4)ラジョリナ大統領は、コロナウイルスから回復した2名について祝意を示しました。なお、この2名は50歳と41歳の夫婦で3月17日のAF934便で入国しています。

(5)アナラマンガ(注:アンタナナリボが所在する県)、オート・マツィアーチャ(注:Haute Matsiatra, フィアナランツォアが所在する地域), アツィナナナ(注:トアマシナが所在する地域)の3県がコロナウイルスに最も感染した地域です。

(6)「国家保健非常事態」の15日間の延長により、全ての学校及び大学は4月19日まで閉鎖されます。教会、レジャー施設等についても同様に閉鎖されます。50人以上の集会、家族の祝宴、スポーツイベント等は禁止されます。20時から5時までの夜間外出禁止は継続されます。

(7) アナラマンガ(注:首都アンタナナリボが所在する地域)、アツィナナナ(注:トアマシナが所在する地域)、オート・マツィアーチャ(注:Haute Matsiatra, フィアナランツォアが所在する地域)においては、特に厳しい検疫措置が延長されます。これらの地域においては、タクシーブルース(長距離輸送用公共交通機関)、タクシーべ(市内公共交通機関)、タクシーは禁止され、貨物の運搬のみ自由に通行することができます。また、これらの地域の出入口には、衛生検問(Barrieres sanitaires)が設置されます。さらに、この3つの地域においては、全ての人が、街中及び職場で、マスクの着用が義務付けられます。また、コロナの疑いのある症状がある人は病院に連絡する必要があります。手を洗う場所の数が増加されます。

(8) 現在、家に帰ることができず、帰宅を希望する人については、4月7日、8日、9日の5時から11時のタクシーブルースで帰宅することが例外的に許可されます。ただし、マスクの着用義務、バス乗り場及び車両の消毒、各車両ごとに除菌アルコールジェルの設置など様々な措置が取られます。

(9) ラジョリナ大統領は、首都と市中感染の発生していない地域を接続する国内線の再開について発表しました。アンタナナリボとマジュンガ、アンツィラナナ、ノシベ、フォールドファン、チュレアール、ムルンダバ間の国内線は4月7日から9日まで利用できます。これらの国内線の再開が許可された都市では、新型コロナウイルスの市中感染は発生していません。ただし、全ての乗客はスピード検査を受けなければなりません。

(10) 新たな社会保障システムとして、ルハラノ(LOHARANO)という新型コロナウイルス対策の委員会が設置されます。本委員会は、地域区役所、市役所等との連携し、主に食料の配布や、健康問題を発症した人の対処など、コロナウイルス対策関連活動を行うためのものです。

(11) ラジョリナ大統領は、コロナウイルスに対処するために国民に対して連帯を呼びかけました。また、同大統領は、コロナウイルスはサイクロンよりも危険なものであると述べ、人々の健康を守り、コロナウイルスとの闘いに勝利するために、コロナウイルス対策措置を国民一人一人が遵守することを求めました。

 事態は刻々と変わりますので、引き続き政府から最新情報の入手に努めるとともに、手洗い、うがい、マスク着用などの通常の感染症対策を行い、体調に異常がある方は早めの医療機関受診を心がけてください。

【参考:関連する日本のウェブサイト】

新型コロナウイルス感染症(外務省 安全海外ホームページ)

https://www.anzen.mofa.go.jp/

新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省ウェブサイト)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

日本国国立感染症研究所コロナウイルスに関して)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

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