在留邦人の皆様へ:カラガンダ州5都市における検疫体制の実施(3月29日報道)

 3月29日配信「vlast.kz」は,カラガンダ州の5都市において3月30日零時から検疫体制が実施されると報じているところ,以下のとおりです。

1 アスカロフ・カラガンダ州主任衛生医師は中継番組において,検疫体制がカラガンダ市,サラン市,テミルタウ市,シャフティンスク市及びアバイ市で3月30日零時から導入されると発表した。現時点で,カラガンダ州では7件のコロナウイルス感染症が確認されている。

2 同主任衛生医師は,「我々は本医師令において,カラガンダ市内の7件の登録案件に対する検疫対策を講じる」と述べ,今次対策が感染症拡大を止めるために不可欠であることに触れた。同主任衛生医師は,「カラガンダ市の人的動態を研究した結果,現在25%がカラガンダ市に流入し,周辺の衛星都市であるシャフティンスク市,アバイ市,サラン市及びテミルタウ市に帰っている。このため,州政府の本部において,5都市に検疫を導入することとした」と述べた。

3 検疫導入の詳細については,アウバキロフ・カラガンダ市長が次のとおり述べた。「第一は,市民の住居からの外出制限である。例外は食料品及び医薬品の入手,銀行サービスへのアクセス,出勤である。第二は,65歳以上の人に対し,外出制限を勧告することである。第三は,多数が集まる場所を閉鎖することである。公園,小公園,歩行者道路,遊戯広場等が該当する。第四は,ビジネスセンターの開業時間の制限である。ビジネスセンターは,内部の食堂を営業停止とした上で,10時から15時までの営業とする。第五は,あらゆる所有形態の企業及び団体に対し,業務時間を2時間削減するよう勧告することである。」

4 この他,2千平米以上の施設及び全ての食料品以外の販売施設が営業を停止する。国営及び私営の幼稚園が閉鎖される。美容室,公共温浴施設(バーニャ,サウナ),ギャンブル施設,その他のサービス提供施設は営業を停止する。レストラン及びカフェは配達のみ営業を許可される。路上及びその他の公共空間において,3名以上のグループ(ただし,家族を除く)で集まることは禁止される。大人が同伴しない形で未成年者が市内を移動することは禁止される。

5 5都市への主要な自動車道路には13の検問所が設けられる。うち7件が障害物つき検問所であり,6件が衛生検問所である。13の検問所では130名の警察官が活動し,また,国防省の軍人及び疫学衛生ステーションの職員も活動する。特殊機材が設置され,パトカー,国防省の「カマズ」(当館注:大型車の一種)13台,疫学衛生ステーション職員用の自動車及びバスが配置される。

6 国防省との合意により,カラガンダ州の中心地域では,軍人による追加的な合同部隊が配置される。同時にカラガンダ市及びテミルタウ市では,国家親衛隊員による部隊がこれを強化する。

7 カラガンダ市を通じた通過輸送は,アルマティ−エカテリンブルグ道路沿いに東側へ迂回することとなる。また,アバイ市,アラン市,シャフティンスク市の検疫閉鎖により,クズルオルダ−パブロダール道路上のベダイウィク町地区に追加的な道具が設置され,アルマティ−エカテリンブルグ道路のアクスル町側へ輸送物資を仕向けることになる。

8 ヌルルィバエフ・カラガンダ州保健局長は,現在,州内の24時間体制の入院施設には検疫のため509名がおり,在宅検疫には421名がいると発表した。同保健局長は,「エクスプレス検査キット10万点を調達した。近々に我々の診療所に検査キットが現われるであろう。検査はカラガンダ州住民向けに行われる」と述べた。

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