ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(続報)

●保健省の発表によれば,3月13日現在,新型コロナウイルスの陽性事例は計45名(うち16名は治癒)となっています。

●ダナン市では,過去14日以内に欧州8か国(デンマークノルウェーフィンランドスウェーデン,英国,ドイツ,フランス,スペイン)に滞在歴がある者が入国する場合には,帰国するか入国後に14日間の隔離を受け入れるかを選択しなければならない,という措置が取られています。ダナン市への渡航に当たっては,十分に注意してください。

●邦人の皆様におかれては,ベトナム当局の各種発表に留意しつつ,正確な情報の把握に努め,以下4(3)に記載の保健省勧告等を参照の上,手洗い,うがい,マスクの着用等,引き続き通常の感染症対策をお願いします。

1 ベトナムにおける感染状況

ベトナム保健省の発表によれば,3月13日現在におけるベトナム国内での新型コロナウイルスの陽性事例は計45名(うち16名は治癒)です。

2 ダナン市における入国制限

 ダナン市当局によれば,ダナン市では,3月12日(午前0時)以降,過去14日以内に欧州8か国(デンマークノルウェーフィンランドスウェーデン,英国,ドイツ,フランス,スペイン)に滞在歴がある者が入国する場合には,査証保持者や査証免除対象者であっても,帰国するか入国後に14日間の隔離を受け入れるかを選択しなければならない,という措置が取られています。

現時点で,ベトナム政府は,同様の措置を取っていませんが,ダナン市の措置として行われている模様です。

実際,3月13日に本邦からダナン市に到着した邦人で,到着前14日以内に上記欧州8か国の一つに渡航歴のあった方が,入国を拒否される事案が確認されています。ダナン市への渡航に当たっては,十分にご注意ください。

3 ベトナム政府による検疫強化措置等

 ベトナム政府は,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,現在,以下の措置を実施しています。

各措置の詳細や最新情報は,当館ウェブサイトの「新型コロナウイルス感染症をめぐる諸動向」( https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_information.html )に掲載されていますので,御参照ください。

(1)国境ゲートの一部閉鎖

(2)中央病院,地方病院,軍病院,野戦病院での感染者隔離

(3)大規模イベントの完全中止

(4)学校の休校

(5)ビンフック省ソンロイ村の2月13日から20日間の隔離(3月3日に終了)

(6)ベトナム−中国間の定期旅客航空便の運航停止

(7)香港を含む中国人への観光ビザ発給を制限。中国の感染地域からの労働者への就労許可を拒否。過去14日以内に中国滞在歴のある外国人の入国拒否。

(8)韓国から入国する全ての乗客の医療申告の義務付け。韓国大邱慶尚北道から渡航する外国人,及び過去14日以内に同地域に滞在歴のある外国人は一時的に入国中止。韓国人へのビザ免除措置を一時停止。韓国から入国する全ての乗客及び14日以内に韓国に滞在し,第三国を経由して入国する乗客の医療隔離。

(9)発熱・咳・呼吸困難の症状を呈する入国者への帰国勧告・強制隔離

(10)外国人,特に中国人,韓国人,日本人,シンガポール人に対する公安上の管理強化(外国人の宿泊先・勤務先での居住登録・渡航歴確認等)

(11)宿泊施設での検温,発熱が確認された入国者への通院要請

(12)イランから入国する全ての乗客の14日間の医療隔離

(13)イタリアから入国する全ての乗客の14日間の医療隔離。イタリア人に対するビザ免除措置を一時停止

(14)3月7日6時から,ベトナムに入国する全ての乗客に医療申告を義務付け(当館ウェブサイト医療申告書フォーム見本参照:https://www.vn.emb-japan.go.jp/files/100014179.pdf

事前オンライン申告(ベトナム政府のサイト。日本語,英語等に対応):https://suckhoetoandan.vn/khaiyte

4 留意事項

(1)ベトナム政府の各種発表に留意しつつ,正確な情報の把握に努めてください。

(2)ベトナム国内の地域によっては,ワークパーミット(就労許可)の申請受理を拒否されるケースがありますが,ベトナム労働・傷病兵・社会問題省からは,「日本人であることのみをもって拒否することはない」との回答を得ています。但し,過去の渡航履歴を調べるため,パスポート全ページの写しの提出を求められることがあります。

(3)新型コロナウイルス感染症は,立食パーティーなど,互いの距離が十分に取れない状態のまま,屋内等で一定時間過ごすことが,感染のリスクを高めるとされています。こうした環境を可能な限り避け,以下ア〜キのベトナム保健省の勧告(1月31日付け)を参照の上,手洗いやうがい,アルコール消毒,マスクの着用など,通常の感染症対策を励行してください。

ア 発熱,咳,息切れがある場合は旅行,出張を避ける。疑わしい症状がある場合は,直ちに診療所を受診し,旅行や出張の場合はスケジュールを医療従事者と共有する。

イ 発熱,咳のある人との接触を避ける。 目,鼻,口を手で触るのを避け,石鹸でよく手洗いする。

ウ 咳やくしゃみをする時は,分泌液の飛沫を抑えるために,布やハンカチで,口や鼻を覆う。

エ 旅行中に症状がある場合は,すぐに航空,鉄道,自動車の担当者に通知し,早めに医療機関を受診する。

オ 調理済みの食品のみを使用する。

カ 公共の場や人前で無差別に吐き出さない。 家畜や野生動物との密接な接触を避ける。

キ 大勢の人々がいる場に行くとき,または症状のある人と接触するときは,マスクを着用する。

(参考)

外務省(感染症広域情報)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C020.html

厚生労働省新型コロナウイルス感染症について)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

内閣官房(国民の皆様へメッセージ等)

https://www.cas.go.jp/jp/influenza/novel_coronavirus.html