新型コロナウイルス関連:当地報道ぶり

当館がまとめました,新型コロナウイルス関連の当地報道機関による報道等(2月6日〜18日)をご参考として送付いたします。引き続き,追加情報があればお知らせいたします。

新型コロナウイルス:露がウズベキスタンに検査キットを提供

・Podrobnoが伝えたところによると,露連邦消費者権利保護・福祉分野監督庁は「ウ」に新型コロナウイルスの新しい検査キットを提供した。この検査キットは,ユーラシア経済連合加盟国及びCIS諸国にも寄付された。

・同庁は,露連邦の科学研究所である「Vekotr」ウイルス学及びバイオテクノロジー国立科学センターは,新型コロナウイルス2019-nCoVを診断する手段を開発した。

・この検査キットは,2月1日,露のパートナーである「ウ」,カザフスタンアルメニアベラルーシに提供された。キルギス及びタジキスタンにも提供される予定である。

・同庁は,近隣諸国が同ウイルスと戦う能力の向上を支援する措置の一環として,露政府支援の下に検査キットをユーラシア諸国に対して提供している旨述べた。

(2月6日付BBCモニタリング)

新型コロナウイルスタシケントのバスの消毒作業が開始

タシケント市広報部によると,様々な病気のウイルスを予防するために,地域衛生疫学センターとの契約に基づき, Toshekentransxizmat(タシケント交通サービス)が所有するバス,車庫,バス停の消毒作業を実施する。この消毒作業は1週間継続する。

(2月6日付Kun.uz)

新型コロナウイルス:消費者権利保護庁,薬局による不当な医療品価格の値上げに警告

・独占禁止委員会付属消費者権利保護庁は,最近,薬局における医薬品及び医療用品の価格,とりわけ本来の価格が1,000スムの医療用マスクが2倍になり,医療用マスクが不足しているとソーシャルメディアで流布された旨表明し,医療品を不当に値上げした薬局は,営業を停止させられる可能性がある旨警告した。

・同庁は,「とりわけ中国における危険な感染症ウイルスの流行を原因として,国内の薬局ではマスクが不足し,その小売価格が急騰した。また,咳,インフルエンザ,風邪に対する免疫を高める薬品,未成年向けの医薬品の小売価格が急騰しているという報告もある。医薬品業従事者に対して,薬品及び医療用品の価格設定,ライセンス要件及び条件を厳格に遵守するよう求める」旨発表した。

(2月6日付Kun.uz)

新型コロナウイルスチャーター機により584人が帰国し隔離施設へ収容

・政府委員会決定に基づき,2月4日から6日にかけて,「ウ」に北京から2便,武漢から1便のチャーター機により584人の「ウ」国民が帰国した。新型コロナウイルス対策センター本部によると,WHOの推奨に基づき,帰国者全員が特別な医療施設に収容され,14日間の医学的管理下に置かれた

・「ウ」当局によると,中国からの帰国者を対象とした特別施設においては,全ての必要な今日が整えられている。しかし,隔離施設に収容された帰国者の近親者は,帰国者は「不衛生で,ほこりっぽい,寒い」部屋に収容された旨述べた。

(2月7日付Ozodlik(ウズベク版ラジオ・リバティ))

新型コロナウイルス新型コロナウイルス対策センター本部によるデータ発表

・衛生疫学福祉局の管轄下に創設された同ウイルス対策センター本部は,同ウイルスの「ウ」への侵入を予防するための対策を明らかにした。

・2月6日,同センターは下記の情報を公開した。

(1)2月5日,同局のウイルス研究所において,中国から帰国した245人のウズベキスタン国民のサンプルを検査にかけたが,同ウイルスへの感染は確認されなかった。

(2)2月5日,タシケント国際空港に28か国から飛行機が到着し,衛生検疫所において3,990人に対して体温測定が行われた。

(3)ウズベキスタン鉄道中央衛生疫学サービスの管轄下の衛生検疫所を663人が通過し,そのうち40人が外国人であった。高熱の患者は確認されなかった。

(4)陸路国境の衛生検疫所を1,585両の車両及び2万8,644人が通過し,そのうち1万4,646人が外国人だった。

(5)「ウ」内務省より提出された中国からの帰国者リストに基づき,2,912人が健康診断を受けた。そのうち2,188人については,同ウイルスの潜伏期間(14日間)が終了し,健康診断において同ウイルスへの感染の症状は確認されなかったため,検診を終了した。現在まで,724人が14日間の健康診断を受けている。

(6)政府委員会決定に基づき,2月4日から6日にかけて,「ウ」に北京から2便,武漢から1便のチャーター機により584人の「ウ」国民が帰国した。WHOの推奨に基づき,帰国者全員が特別な医療施設に収容され,14日間の医学的管理下に置かれた。

(2月7日付Kun.uz)

新型コロナウイルス:ブストン療養所の様子

・保健省は,2月4日に北京から帰国した250人の「ウ」国民が収容された特別隔離施設の環境を明らかにした。彼らはタシケント州ブストン療養所に収容されている。

・注意すべきことは,「ウ」国民の隔離には,関連分野のトレーニングを受けた優秀かつ軽々豊富な専門家が関与したことである。

・(北京から帰国した)ナヴォイ州出身のメフリディン・ゾイーロフ氏は,「私は中国の権威ある大学で学んでいる。率直に言って,新型コロナウイルスについて最初はとても心配していた。このような困難な状況において,『ミ』大統領にイニシアチブによりチャーター機が手配されたと聞き涙がこぼれた」旨述べた。

・ゾイーロフ氏によれば,療養所には全ての必要な環境が整っている。ベッド,食事,必要な医薬品,診察,消毒,衛生用品が供給されている。収容者の衣服を洗濯するための洗濯場,医療器具滅菌室,自動車消毒センター,消毒剤倉庫が整備されている。

・以前Troll.uzに,収容者が不衛生な環境に置かれ,近親者との連絡する機会が制限されている旨記された匿名の手紙が公表された。

・保健省が公開した写真を見れば,電話があり十分な連絡手段が整備されていること分かる。

(2月7日付Gazeta)

新型コロナウイルス:マスクの不足

・消費者保護者社会連盟は,薬局で販売されているマスクの価格を調査した。

・同連盟によれば,薬局は人々の健康のためではなく,相当な利益を得る個人ビジネスに変わってしまった。このことは,新型コロナウイルスの世界的な流行に関するニュースが広まった後,マスクの価格が高騰したことから明確に分かる。

タシケント市においては,既に60%の薬局においてマスクが不足しており,1,000スムから5,000スムで販売されている。

タシケント州の60%の薬局において,マスクは1,500スムから2,000スムで販売されている。

・ナマンガン州の約半数の薬局において,マスクは2,000スム,フェルガナ州の50%の薬局において1,000スム,アンディジャン州のほぼ全ての薬局で1,000スムから1,500スムで販売されている。

・ホレズム州においては,マスクの価格は平均1,500スムで,70%の薬局でマスクが不足している。

・カシカダリア州カルシ市の90%,ナヴォイ州の70%,シルダリア州の85%から90%の薬局において,マスクの販売を終了したか在庫を一切持っていない。

・ブハラ州の70%の薬局において,マスクは1,500スムから2,000スムで販売されている。

・ジザフ州の薬局において,マスクは500スムから5,000スムで販売されている。

(2月8日付Sputnik)

新型コロナウイルスキルギスから違法にマスクを持ち出そうとしたウズベク人を逮捕

キルギス国境警備隊広報部によると,「ウ」と「キ」の国境のマダニヤット国境検問所において,「キ」国境警備隊が,医療用マスクを違法に「ウ」へ持ち出そうと試みた「ウ」国民を逮捕した。

・19歳の同容疑者から,300枚以上の医療用マスクが押収された。

・「キ」政府は2月3日の政府決定に基づき,医薬品及び医療品の国外への持ち出しを6か月禁止していた。「キ」政府は薬局に対し,1人当たり20枚以上のマスクを販売しないよう推奨した。

・以前,「ウ」の70%の薬局において医療用マスクが不足している旨報じた。在庫がある薬局では,マスクの価格は1,000スムから5,000スムにまで引き上げられた。

(2月11日付Ozodlik(ウズベク版ラジオ・リバティ))

新型コロナウイルス:2月10日時点で同ウイルスへの感染者なし

・保健省付属衛生疫学福祉局によると,2月10日時点で「ウ」において新型コロナウイルスの症例は確認されていない。

・(本年)1月から現在まで,中国から帰国した3,447人の「ウ」国民が健康診断を受けた。同ウイルスの潜伏期間(14日間)が経過し,2,676人の(健康)観察が完了した。(残りの)771人は隔離施設に2週間に亘って収容されている。

・これまでに,同局のウイルス研究所において,821のサンプルが同ウイルスの検査にかけられたが,検査サンプルにおいて感染は確認されなかった。

(2月11日付Gazeta)

新型コロナウイルスタシケント市ウチテパ地区における消毒作業の実施

タシケント市ウチテパ地区において,同ウイルスの予防対策が講じられている。

・同地区の全医療施設において,(隔離するための)予備の部屋,医薬品が準備されている。

・同ウイルスの流行対策として,バスの消毒作業が進められおり,また同地区のファルハッド及びオリックゾールバザールにおいても消毒作業が行われた。

・同地区の学校において,同ウイルスの予防措置及び講話が行われている。

(2月12日付Daryo)

新型コロナウイルス:中国への人道支援の実施

・「ウ」から中国に対して,人道支援物資の輸送が行われた。「ウ」大統領令に基づき,新型コロナウイルスの広範囲の流行の予防,(現在の)疫学状況の改善,同ウイルス対策を支援することを目的として人道支援物資が輸送されている。

・閣僚会議広報部がGazetaに明らかにしたところによると,人道支援物資の中には,最も必要とされている医療品,とりわけ中国でニーズの高い,使い捨て滅菌手袋,防護服,マスクなどが含まれている。

人道支援物資の中国への輸送は,「ウ」緊急事態省の責任のもとに行われる。

・アハートフ外務次官は,「中国は強い国で,多くの実践的措置を取り行動をしている。中国の力強さと可能性を考慮すれば,彼らはこの試練を克服することができると確信している」とジャーナリストに述べた。

・また「ア」次官は,「『ウ』は友人及びパートナーとして中国を包括的に支援する。それは精神的及び実務的支援である。『ミ』大統領が中国への人道支援に関する命令に署名したことがその証左である」旨述べた。

政府広報部によると,人道支援の第二段も準備されている。「ウ」の繊維企業において,中国に輸送する医療用マスク及び防護服が準備されている。

(2月12日付Gazeta)

新型コロナウイルス内務省による新型コロナウイルス患者の隔離訓練の実施

内務省公式ウェブサイトに,「新型コロナウイルス患者を隔離した」というタイトルのニュースが掲載された。同省のテレグラム(注:LINEに似たSNSアプリ)ページにも同様のタイトルのニュースが掲載された。本ニュースには,患者を救急車に運び入れる現場を映した写真が掲載された。

・本ニュースのタイトルは,同ウイルスが「ウ」に入り込んだという恐怖を引き起こした。本当は,同ウイルスの感染者を隔離する訓練であった。その後,同省はテレグラム上の投稿及びウェブサイト上のニュースを削除したが,既にテレグラムの投稿は拡散されていた。

・同省が削除したニュースには,2月12日,ウルゲンチ国際空港において,「新型コロナウイルスの外国からの侵入及び流行の予防を目的とした地方政府機関及び法執行機関の共同の取り組み」をテーマとする特別訓練が実施された旨書かれていた。

・ニュース本文には,「特別訓練では,保健省,非常事態省,税関機関,国境警備隊,ウルゲンチ国際空港の職員が,伝染病患者の特定,隔離,治療に関する自らに課せられた任務を所定の方法で実施した。参加者らは,特別訓練における改善点及び成果を議論した」と書かれていた。

・衛生疫学福祉局の管轄下の新型コロナウイルス対策センター本部によれば,2月11日時点で同ウイルスの感染者は確認されていない。

(2月12日付Daryo)

新型コロナウイルス:ポンペオ米国務長官,「ウズベキスタンカザフスタンは同ウイルスに対処する能力を持っていない」

・ネマートフ第一外務次官は,「ウ」は同ウイルスに対処するための必要な措置を講じ,外国在住の「ウ」国民に必要な援助を継続している旨述べた。

・「ネ」第一次官は,「ポ」米国務長官が同ウイルスに対処する「ウ」の能力に疑問を呈したというニュースに関するKun.uzの特派員の質問に対し,「『ウ』はチャーター機により579人の『ウ』国民を救出した。『ウ』の在外公館の努力により第三国経由で2,000人以上の『ウ』国民に援助がなされた。当初から外務省は国民を援助するためのあらゆる手段を講じてきた」旨述べた。

・「ネ」第一次官は,深刻な問題であり,同ウイルスの流行の拡大を抑制するためのあらゆる努力を行っている旨強調した。「ネ」第一次官によれば,「ウ」は中国から同ウイルスの流行が下火になりつつある旨の情報を得ている。

・以前,「ポ」国務長官は「ウ」と「カ」は同ウイルスに対処する能力を持っておらず,米国はこれらの国に財政援助を行うことを計画している旨述べた。

(2月14日付Kun.uz)

新型コロナウイルスウズベキスタン,トルコから同ウイルスの迅速診断キットを購入

・コジャ・トルコ保健大臣の発言を引用する形でロイターが報じているところによると,「ウ」はトルコから同ウイルスを2時間以内に診断することができる迅速診断キットを購入した。

・トルコが開発した診断キットは2時間以内に99.6%の精度で同ウイルスを検出できる。本診断キットはWTOの基準に準拠して開発された。

・「ウ」及びキルギスは,本診断キットを1万個注文した。「ト」から「ウ」への輸送は近日中に行われる。

(2月15日付Sputnik)

新型コロナウイルス:同ウイルスを原因とする両国の国境の閉鎖

・Turkmen newsによれば,新型コロナウイルスの流行を原因として,トルクメニスタン・「ウ」間の「シャワット」及び「ファラプ」国境検問所は閉鎖されている。

・1月30日,ベルディムハメドフ・「ト」大統領は,同ウイルスの感染拡大の予防に関する特別協議会を開催した。1月31日,両国間の国境は閉鎖された。

・2月14日に国境は開放される予定であった。しかし,(「ト」の)ダシュオグズ州の税関管理局によると,「シャワット」国境検問所は少なくとも3月1日まで閉鎖されたままとなる。

・(「ト」の)レバップ州税関管理局は「ファラプ」国境検問所の開放時期に関して情報を持っておらず,本件を移民局に問い合わせるよう助言した。

・同ウイルスの流行が始まってから,「ト」の一部の国民,とりわけ,学生,企業家,中国石油天然気集団の従業員を中国から避難させた。彼らはレバップ州に位置する国防省の野外病院に隔離されている。

・Turkmen newsによれば,2月初頭に野外病院において中国から帰国した学生が死亡した。また,もう一人に病気の症状が認められた。しかし,「ト」保健省によると,同国においては(同ウイルスは)管理下に置かれており,感染症による死亡者は存在しない。

(2月15日付Kun.uz)

新型コロナウイルス:1日当たり平均で30〜40人の中国国民がウズベキスタンに入国

・保健省付属衛生疫学福祉局新型コロナウイルス対策センター本部は,「ウ」において同ウイルスの流行を予防する措置が,国際的医療規則に基づいて実施されている旨明らかにした。

・同局は,露連邦消費者権利保護・福祉分野監督庁から提供された同ウイルスの検査キットを中央及び地域ウイルス学研究所に分配した。現在,全ての地域研究所においてPCR法により同ウイルスの検査を行う体制が整っている。

・同ウイルスの「ウ」への侵入を予防するために,内務省は中国から入国する「ウ」国民及び中国国民のリストを毎日受け取る体制を整え,このリストに氏名が記載されている全員が医療観察下に置かれている。

内務省は,本年1月から2月14日までの間に中国から入国した4,305人の氏名が記載されたリストを取得し,その内3,058人は14日間の検診期間を終え,現在634人が健康状態のモニタリングを継続して受けている。

・中国からの入国者の居住地において,医療スタッフによって健康診断及び検温が実施され,感染症の症状がある場合,同ウイルスの診断が行われている。これまで中国に滞在していた154人に風邪の症状が認められたが,同ウイルスの診断が行われ,感染者は存在しないことが確認された。

・「ウ」においては,中国との合弁企業が495社存在し,そこで2,845人の中国国民が働いている。中国の旧正月が終了し,「ウ」に戻った中国国民(1日当たり平均で30人〜40人)の所在が特定され,企業及びホテルに到着した日から14日間医療観察が行われている。

・同ウイルス対策センター本部は,彼らの中で風邪の症状が認められた場合,地域医療協会感染症部門において隔離する環境は整備されている旨述べた。

・2月1日から14日において,451人の中国国民が「ウ」に入国し,彼らの中で病気が認められる者は存在しなかった(健康診断は継続中)。また,2月4日から6日に中国から(チャーター機により)帰国した「ウ」国民は,「ボストン」及び「エネルゲティック」診療所,6番感染症病院に隔離されたが,彼らから同ウイルスは検出されなかった。

(2月16日付Daryo)

新型コロナウイルス:隔離施設に収容された人々の一部が帰宅

・保健省広報部によると,チャーター機によって中国から「ウ」へ待避し,2週間(タシケントの)ボストン療養所において隔離された294人の「ウ」国民が帰宅した。ウイルス検査の結果,誰からも新型コロナウイルスは検出されなかった。

・2月4日から6日にかけて,北京(及び武漢)からタシケントに4機のチャーター機が運行され,計584人の「ウ」国民が待避した。

・保健省によると,他の医療機関に収容された「ウ」国民も隔離期間の満了に伴い2月19日又は20日に帰宅する。

(2月18日付Gazeta)