2月12日現在,ブラジル国内における確定症例はありません。アマゾナス州保健衛生監視基金(FVS-AM:Fundacao de Vigilancia em Saude do Amazonas)より新型コロナウィルス対策等について,以下の説明がありましたので,お知らせします。
1 アマゾナス州での対策
(1)マナウス国際空港では隔離室を確保し,医療要員を常駐させ,感染疑い者の程度に応じて然るべき機関へ搬送する体制を確立しています。
(2)国境の水際対策として,コロンビア・ペルーとの三国国境のアマゾナス州西方タバチンガ市内の商店・宿泊施設に警戒体制を敷き,さらにロライマ州のガイアナとの国境付近にも監視体制を設けております。
(3)マナウス市内にあるデルフィーナ・アッジス救急外来病院が対策拠点病院として指定されており,各医療機関で感染疑い者が見つかり次第,同病院へ搬送されます。
2 日常的に心がけるべき注意点
(1)新型ウィルスは感染から発症までの潜伏期間は平均5.2日から12.5日で,さらに7日間は他人に移す可能性(1人の感染者から約2人に感染する能力)があるとして,当地では18日間隔離されます。
(2)そのため,最大の対策は他人に感染させる及び他人から感染される状況を極力防ぐことに尽きます。その対策は次のとおりです。
(ア)咳・くしゃみを直接に手で防がない(手は生活広範囲に病原を広げてしまうため,ティッシュや布を用いる)。
(イ)マスクを常用する。
(ウ)手を頻繁に洗う(20秒以上かけて隈無く洗い,残りがないように水で流す)。
(エ)70%のアルコールジェルを用いた手の消毒及び屋内家具の拭き掃除を励行する。
(3)現在では薬やワクチンがないため,感染した場合の対策は次のとおりです。
(ア)抵抗力を高めるために睡眠をよく取る。
(イ)発熱時には水分補給を心がける。
(ウ)他者に感染させないためにも,病院ないし自宅で安静にし,外出しない。
(4)SARSやMERSに比べて致死率ははるかに低いが,既往症患者(特に心疾患)の死亡率は高くなるので注意が必要です。
3 従来の疾病
新型ウィルスに目を奪われがちでありますが,他の呼吸器疾患も例年より多く,アマゾナス州内では死亡例が見られます。インフルエンザA型,H1N1,及びB型,アデノウィルス,RSウィルス,ヒトメタニューモウィルスで集中治療室に搬送されることも少なくありません。これから当地域ではインフルエンザA型の周期的な流行が始まる時期ですので注意が必要です。
他にもベネズエラからもたらされた麻疹の流行に注意が必要です。
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