在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルスに関するビルタノフ保健大臣報告(2月11日)

 11日,マミン首相を議長とする政府会合において,ビルタノフ保健大臣が報告を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 中国における感染状況複雑化のため,カザフスタン保健省は,カザフスタンへのコロナウイルスの侵入及び拡大防止を目的とした一連の措置を採択した。それには,対中国国境通過ポイントにおける衛生・感染症管理強化に関する国家主任衛生医師令への署名,中国から到着した者の居住地におけるモニタリングの実施,医療機関によるコロナウイルス感染の疑いがある患者の受け入れ準備が含まれる。同目的のため,約4,500の患者用ベッドが追加的に配備された。個人予防,検査,治療に必要な物資の蓄えが手配された。

2 ビルタノフ保健大臣は「2020年1月30日,世界保健機関(WHO)は国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を発令した。これに伴い,保健省はすべての国境及びすべての国から到着する人物への衛生・感染症管理強化に関する省令を採択した」と述べた。

3 本年1月6日以降,カザフスタンへのコロナウイルス侵入及び拡大防止のため,すべての国境通過ポイントにおいて,中国から到着した3万852名を含む26万885名の検査が行われた。

4 本11日朝までに140名が発熱及び急性呼吸器系ウイルス感染症の症状を伴い病院へ搬送された。113名が退院し,27名が入院中である。同大臣は「入院患者の容態は満足のいくものであり,病院へ搬送された者の中でコロナウイルス感染者は確認されなかった」と述べた。

5 医療機関は,中国から到着した2万3,059名の居住地における14日間の健康状態のモニタリングを確保したと報告している。(コロナウイルスの)潜伏期間を終えたため,本11日までに1万5,478名のモニタリングを終了した。8,960名が医療的観察を受けている。コロナウイルスの疑いがある人物は確認されていない。

6 特別危険感染症国立センターは,バイオテクノロジー国立センターと共同でコロナウイルスを効果的に診断することを可能にするカザフスタン独自の診断システムを開発した。

7 また,ロシア及び中国から診断テストを受領した。これにより,すべての患者,コロナウイルス感染の疑いがある人物と接触した者及び武漢市から専用機で到着した者への実体的診断が確保された。全体で313名が検査を受け,結果は陰性であった。コロナウイルスは確認されなかった。

8 カザフスタン保健省及びウズベキスタン保健省により,武漢市から脱出した8名の健康状態のモニタリングが確保されている。容態は満足できるものであり,コロナウイルスは発見されていない。

9 保健省は,広く国民への情報提供及び24時間体制のコールセンターを確保している。今後,コロナウイルスから国民を保護するため,以下の取組みが必要である。

(1)医療的観察,病院への搬送及び必要な場合における14日間の検疫の継続。保健機関に対し然るべき指示がなされる。

(2)コロナウイルス予防措置にかかる情報提供の継続。

10 ビルタノフ保健大臣は,「本11日午前6時5分に中国北京から217名が到着した。彼らは全員,特別な医療機関に入っており,コロナウイルス感染者は確認されていない」と述べた。

(何かあった場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047