新型コロナウイルス（新たな確定症例：遼寧省３例，黒竜江省１６例）

●新たに，遼寧省７例，黒竜江省１６例の確定症例が判明。

●累計で，遼寧省４８例，吉林省１４例，黒竜江省５９例の確定症例が判明。

●日本政府は中国全土（湖北省を除く）の危険度をレベル２「不要不急の渡航は止めてください（不要不急渡航自粛勧告）」に引き上げ。

１　１月３１日午前及び午後，遼寧省衛生健康委員会の公表によれば，３１日１０時３０分までに，遼寧省において新たに７例の新型コロナウイルスによる肺炎の確定症例が判明しました。

２　１月３１日，吉林省及び黒竜江省衛生健康委員会の公表によれば，３０日２４時までに，吉林省においては新たな確定症例は判明せず，黒竜江省においては新たに１６例の確定症例が判明しました。

３　累計で，遼寧省４８例，吉林省１４例，黒竜江省５９例の確定症例が判明しております。

４　外務省から別途メールしているとおり，日本政府は，本３１日，中国全土（湖北省を除く）に対する感染症危険情報を，レベル１「十分注意してください（注意喚起）」からレベル２「不要不急の渡航は止めてください（不要不急渡航自粛勧告）」に引き上げました。　また，31日，在留邦人及び海外渡航者に対して，一時帰国の検討を含め，改めて注意喚起する感染症スポット情報が出されています。

５　遼寧省，吉林省，黒竜江省の在留邦人の皆様におかれましては，引き続き最新情報を収集の上，感染予防に努めてください。

６　東北三省（遼寧，吉林，黒竜江）政府の対応は以下のとおりです。

（１）東北三省共通

・１月２５日，遼寧省，吉林省，黒竜江省は，それぞれ「重大突発公共衛生事件への対応メカニズム」として「１級」（※）を発動。

※武漢訪問歴がある方に政府への申告と健康状態への注意を呼びかけており，各地において，公共施設の閉鎖や娯楽施設の営業停止，人が集まる行事の中止といった措置がとられています。

・瀋陽，長春，ハルビン市の空港，地下鉄やトラムに乗車の際，検温の実施，マスク着用が必須。

・２８日から，東北三省内発着の高速鉄道の運行本数が減便。

（２）遼寧省

・３１日現在，省内ほとんどのバスターミナルが閉鎖（省・市境を超えるバスは運休）。

・３１日までに，省内１４市のうち、瀋陽，大連，撫順を除く１１市（本渓，鞍山，丹東，営口，遼陽，鉄嶺，朝陽，葫芦島，錦州，盤錦，阜新）で市内バスが運休。

・３０日から省内高速道路料金所のうち，約半数に当たる１５０か所が順次封鎖。

・２７日，省教育庁は通知を出し，大学，高校，中学，小学校及び幼稚園の開学延期を指示。