新型コロナウイルスに関するカザフスタン保健省発表(1月29日)

29日付けカザフスタン保健省の発表によれば,ベクシン国家主任衛生医師が保健省に設置された臨時記者センターにおいて,コロナウイルスの感染状況に関する説明を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 防護マスクの問題

 ベクシン氏は,通常のマスク250万枚,呼吸マスク130万枚,プロ用使い捨てスーツに加え,5つのカザフスタン企業に対して,通常の医療用マスクの製造に着手するよう呼び掛けた。

2 中国から入国した人々への対応

 ベクシン氏は,中国から入国した人々へのモニタリングは,1月6日以降にカザフスタンに入国した人々に対してのみ適用されることを再度確認した。この間,カザフスタンには1万2,610人(カザフスタン人;1万2,365人,外国人;245人)が入国した。内,半数の人々とはすでに連絡が取れており,症状がないか調査が行われている。1月6日以降,中国から入国した人々の登録作業は継続される。

3 入院状況

 27人の国民に季節性の疾患が見られた。現時点では,35人が隔離室に収容されている。彼らの内,22人には急性呼吸器ウイルスの感染症が見られ,4人はインフルエンザに罹っており,1人はインフルエンザとパラインフルエンザに同時に罹っている。追加管理を行うため,サンプルは,アルマティ市所在のアイキンバエフ名称国立感染症科学センターに送られる。同センターは,新たなコロナウイルスのPCR検査を行うことができるほか,世界保健機関(WHO)とロシアの機関との連絡を常に維持している。

4 噂の拡散について

 クィズィルオルダからの患者のケース。同患者は,熱と頭痛を訴え入院した。同患者は,列車車内で身体をかなり冷やしたことが判明した。同患者が海南島から帰国したことを考慮し,隔離室に収容されている。同患者の容態は正常であり,検査が行われている。

 ジャンブィル州のケースも管理下に置かれている。患者はウイルス呼吸器感染症と診断されたが,状態は満足のいくもので,体温は正常である。

 アルマティ州の国民のケース。検査の結果,同人の状態は正常である。パンフィーロフ地区病院で診断が行われている。同人の退院の問題が検討されている。

5 国際機関との協力

 WHOの評価によれば,中国政府は伝染病を効果的に管理することができる。従って,WHOは,ウイルスを伴った状況に冷静に対応するよう呼び掛けている。WHOは,中国から国民を強制退去させる必要性があるとは考えていない。

6 中国への渡航・観光に関する状況

 カザフスタン政府は,国家公務員に対して出張を控えることを求める政令を発表した。国際レベルのスポーツイベントは一時的に中止されている。中国との間の旅客用鉄道は一時的に閉鎖されている。

7 責任及びプロフェッショナリズムについて

 最後にベクシン氏は,マスコミの代表及びブロガーに対して,報道を自由に解釈することなく,また,無作為に人々の意見を公表しないよう呼び掛けた。ベクシン氏は,フェイスブックや国営メディアの放送を通じて保健省の発表に耳を傾けるよう呼び掛けた。

(何かあった場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047