新型コロナウイルスに関するカザフスタン首相府発表(1月28日)

28日付けカザフスタン首相府発表によれば,ビルタノフ保健大臣が記者会見において新型コロナウイルス対策の現状の報告及び国民への勧告を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 ビルタノフ保健大臣は,政府記者会見において,カザフスタンへの新型コロナウイルスの侵入及び感染防止のためにとられている措置について述べ,直近に中国へ渡航したカザフスタン国民に対する一連の勧告を行った。

2 本28日時点で,中国では30省で4,515件の新型コロナウイルスの感染例が確認されており,その内106名が死亡している。湖北省の15都市において検疫が実施された。住民の市外への移動は禁止され,航空機,バス及び鉄道が封鎖された。全世界では15か国で60件の新型コロナウイルス感染が確認されている。

3 ビルタノフ保健大臣によれば,1月6日にベクシン国家衛生主任医師のカザフスタンへの感染拡大防止を目的とした衛生管理強化にかかる法令が採択された。第一に,空港及び(鉄道)ターミナルにおける衛生管理措置が強化され,カザフスタン国内へのコロナウイルスの侵入,拡大への対応措置がとられている。同保健大臣は「1月6日より,中国から帰国したすべてのカザフスタン国民に対し体温測定を含めた検査が行われている。熱のある者はすべて調査書に記載され,居住地において検査を受ける」と述べた。

4 本28日までに,カザフスタン国民及びその他の国民を含め25,858名が中国から到着した。すべての情報は保健省に通知され,その後,管理委員会(製品サービス品質安全監督委員会)を通じて在留地における検査,国民とのコンタクトがなされている。ビルタノフ保健大臣は「(中国から)到着した人の中には急性肺炎の症状を持つ者がいた。本28日までに,23名の発熱病者が帰国し,その内4名が急性肺炎の疑いがあるとして病院へ搬送された。ウイルス症状の間に明確な違いがないことから,我々は急性肺炎の疑いがあれば病院に搬送している。病院へ搬送された者にはすべての必要な血液検査が行われる。3日以内に精密検査が行われる。適切なセラピーが開始された」と説明した。

5 ビルタノフ保健大臣によれば,仮に大規模な感染拡大が起きた場合,現存の数に加えて4,500以上の患者用ベッドが追加的に配備される。同大臣は「すべての地域において医療従事者に対する追加的訓練が施されている。我々は,患者または感染の疑いがある者が増加した場合に備えた追加的財源を要求している。そのような状況に備えた個人予防品,消毒品および医療器材が追加的に購入される。医療的支援のためのすべての必要な材料,医薬品の蓄えがある。医学的診断器具が用意されている」と述べた。

6 また,ビルタノフ保健大臣は中国から帰国するカザフスタン国民に対し「直近14日間に中国および隣接する国から帰国した者は,居住地にある病院を訪問または電話して医師の予約を行い,健康上の問題の有無を報告できる。これは医療専門家が健康状態の悪化を監視し,皆さんと皆さんの家族を守るための措置をとって安全を確保するためである」と呼びかけた。現時点でカザフスタンにおける感染者は確認されていない。対中国国境通過ポイントでは19,990名に対して検査が行われた。

(何かあった場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047