新型コロナウイルスの流行について

●26日、ジブチ保健省は新型コロナウイルスに対する予防措置として、すべての渡航者に対する監視、検査のため空港及び港湾における警戒強化を決定しました。

●28日現在、新型コロナウイルスジブチ及びアフリカ大陸での発症例は確認されておりませんが、アジア大陸を超えて多くの症例が確認され、今後も拡大することが懸念されます。報道に注意し、情報収集に努めてください。

1 26日、ジブチ保健省は、中国で発生した新型コロナウイルスの流行の防止及び感染状況監視のため、感染病理学や疫学分野の専門家やその他ジブチ当局関係者を集め、緊急対策会議を実施しました。

 会合では、すべての渡航者、特に中国から来る渡航者に対して監視・検査を徹底できるよう、空港及び港湾における警戒強化を決定しました。同日夜には、空港出入国管理所において防護服を着た職員が検疫を実施している姿が報じられています。

2 新型コロナウイルスは通常のコロナウイルスとは違い、肺炎など重症化しやすいことが特徴です。多くの死亡を含む重症例が報告されており、予備的な情報では、特に高齢者や健康上の問題(基礎疾患)等により免疫機能が低下している人が重症化しやすい事が示唆されています。

 28日現在、ジブチでの発症例はまだ確認されておりませんが、当地の医療レベルを鑑みた場合、先進国のような迅速な診断や初期治療は期待できません。発熱、咳等の症状のみでは判断がつかないことが予想されます。

 また、前述のとおりジブチ空港や乗り継ぎ先空港、日本入国時の検疫が強化されており、発熱、咳などの症状がある場合は、移動に制限が発生することも想定されます。

 

 現時点で、本疾患を予防するワクチンはありません、感染を予防する最善の手段はウイルス暴露を避ける事で、日常生活において以下の点に注意することが推奨されています。

・石鹸と流水で20秒以上かけて手を洗ってください。水がない場合は、アルコールを含む消毒液を使用してください。

・洗ってない手で目、鼻、口などを触らないようにしてください。

・病気の方との接触を避けてください。

・うがい、手洗いを頻繁に行い、可能であればアルコール手指消毒剤も使用してください。

・風邪症状があればマスクをしてください。

3 なお、日本外務省は、中国湖北省全域の感染症危険レベルは3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))、その他中国全土の感染症危険レベルは1(十分注意してください)としていますので、渡航に際しては十分注意してください。