●アテネ市中心部では相変わらず日本人がスリやひったくりに遭う事件が続いております。特に，オモニア広場周辺と地下鉄車内は要注意です！
●シンタグマ駅周辺，モナスティラキ駅周辺，ラリッシス駅周辺，またエクサルヒア地区は，スリやひったくりの事件が発生しているだけでなく，薬物常習者や不法滞在の外国人が最も多いエリアです。
最近の被害は次のとおりです。
１ ２０代女性はオモニア広場にあるバス停で大小のリュックサックを背負ってバスを待っていた際，男が「背中に液体がついている」と親切に声をかけてきた。怪しいと思いながらもリュックサックを肩から下ろし，一緒に汚れを拭き取っていたところ，別の男から「カバンを盗まれているぞ」と言われ追いかけたが逃げられてしまった。バス停に戻ってみたら大きいリュックサックも盗まれており，着衣以外の物は全て盗まれてしまった。現金もクレジットカードも盗まれてしまったため，日本から海外送金してもらい，また「帰国のための渡航書」の申請に必要な戸籍謄本も送付してもらい，事件から４日後に帰国した。
２ ３０代男性はオモニア駅で混雑していた地下鉄から降りる際に，ドアが半開きとなったまま後ろから押され，カバンをしっかり閉めていたものの，背中側にあったためパスポートを盗まれた。
３ ３０代女性はオモニア駅で地下鉄を降りる際に，「スーツケースを持ってあげましょう」と親切に声をかけられ，気を取られている隙にショルダーバッグからパスポートや現金等を盗まれた。
また，オモニア駅周辺やエクサルヒア地区では，日中でも薬物中毒者がたむろしており，路上で違法薬物を注射している光景を目にすることがあります。また，不法移民もこのエリアに集中しており，行かれると雰囲気の違いに気づくはずです。同地域では強盗事件やスリ，置き引きが多発しており，幼児を連れた親子や老夫婦が襲われる事例もあります。
オモニア駅周辺には，安価で宿泊できるホテルが多くありますが，危険なエリアですのでこのエリアを訪れることは極力控えてください。訪れる際は，所持品は必要最小限とし，パスポートや現金，クレジットカードは内ポケットに入れる，現金は最小限しか持ち歩かず，カバンは小型のものを使用し，身体の前で持つなど十分注意してください。
最も重要なのは「自分の身は自分で守る」という基本を再認識していただくことです。
特に，夏休みを利用してアテネに来られる方は，事件・事故に遭わないよう十分ご注意願います。
なお，パスポート紛失または盗難に遭ってしまった場合は，当館で「帰国のための渡航書」の交付を受けていただく必要があります。
【事前に準備していただく書類等】
１ 戸籍謄本又は抄本
２ 警察が発行する紛失・盗難証明書
３ 写真２枚（４．５ｃｍ×３．５ｃｍの規定があります）
４ 手数料（帰国のための渡航書は１９ユーロ）
５ 帰国便のチケット
【たびレジ】
盗難に遭った方の多くは「たびレジ」を登録されていません。
海外旅行をされる前には「たびレジ」の登録をお願いします。また，ご友人にも登録していただくようにお伝えください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
登録すると最新の海外安全情報をメールでお届けする他，緊急時の連絡、安否確認、支援等を受けることができます。
在ギリシャ日本国大使館 領事部
Embassy of Japan in Greece
46, Ethnikis Antistasseos St. , 152 31 Halandri
TEL ： 210-670-9910,9911 FAX ： 210-670-9981
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