デング熱の流行についての注意喚起

○今年はデング熱が例年以上に流行する兆候があります。

デング熱の感染は,5〜10月の雨季にピークに達します。

○特定の有効成分を含んだ虫除け剤を使用する等,防蚊対策に努めましょう。

1 ラオスでは,デング熱の活動性が年々高まっており,公衆衛生上大きな問題となっています。特に今年は,医療関係機関からの情報および報道等によると,例年以上に流行する兆候が見られます。

2 デング熱を媒介するネッタイシマカラオス全域に分布しており,年間を通じてデング熱患者が発生していますが,通常は5月から10月の雨期に感染がピークに達します。

皆様におかれては,日頃から十分な防虫・蚊対策に留意されていると思いますが,以下の対策を参考に,引き続き十分に留意して下さい。

・規則正しい生活,睡眠と十分な栄養を摂取して抵抗力をつけましょう。

・薄い色(白色)の長袖,長ズボンを着用し,できるだけサンダル履きは避けましょう。

・ディート(DEET)やピカリジン(Picaridin)等の有効成分を含んだ蚊の忌避剤を使用し,蚊に刺されないように心掛けましょう。

・住居周辺の水溜まり(側溝,鉢植え,轍やタイヤ)は蚊の幼虫の発生源となるので,環境改善に努めましょう。

・38度以上の発熱,頭痛,筋肉痛,関節痛,疲労感等の症状はデング熱マラリア等の感染症である可能性があるので,速やかに医療機関を受診しましょう。

・蚊が部屋にいるときは即効性の高い殺虫剤をスプレーして蚊を駆除しましょう。

【参考】

デング熱について

デングウイルスによって起こる熱性疾患で,ウイルスを保有するネッタイシマカ等に刺される事によって感染する疾患です。ネッタイシマカは日中から夕方にかけて活動することが多く,薄暗い場所を好みます。また,都市部では頻繁に感染が発生しています。デングウイルスに感染すると,高熱や頭痛,眼球奥の痛み,筋肉や骨の痛み及び関節痛等を引き起こします。市販のお薬を飲まれる前に,医師または薬剤師によくご相談下さい。感染した場合でも,通常は約1週間程度で回復しますが,中には完治までに4週間を要することもあります。稀に出血症状を起こすデング出血熱(DHF)になり,重症化した場合には早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあります。デングウイルスに効果のある薬剤はなく,安静と解熱鎮痛剤

アセトアミノフェン)等の対症療法が主になります。

【問い合わせ先】

ラオス日本大使館領事班

電話:021-414-400〜403

メール:consular@vt.mofa.go.jp