ダルエスサラームとタンガにおいて、デング熱が流行しています(5月17日現在)。
5月16日,保健省は国内で発生しているデング熱が急速に感染拡大しているとして注意を呼びかけました。とくにダルエスサラームでは過去9日間に674名の患者が確認され,年初からの患者数も1809名に達しています。このほかタンガでは89名の患者が発生しています。
デング熱は,デングウイルスを有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は2〜14日で,インフルエンザに似た症状(発熱、頭痛、関節痛等)を示します。一般に経過は良好で,特別な治療法はなく、症状に合わせた対症療法で経過をみます。通常3〜5日で解熱し,解熱と共に発疹が現れます。大半は初発症状から一週間程度で回復しますが、わずかながら重症化し,生命に関わることもあるため、疑わしい症状が認められた場合は早めに医療機関を受診し,確定診断をつけることが大切です。予防接種はなく,蚊に刺されないようにすることが唯一の予防策です。
<参考情報>
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/dengue.html
外務省 世界の医療事情(タンザニア)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/tanzania.html
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