アラビア海での商船への妨害活動が報じられておりますところ,関連情報(在UAE日本国大使館発出領事メール及びサウジ国営通信報道)を参考までに共有します。
1 在UAE日本国大使館発領事メールより引用
5月12日,UAE外務・国際協力省はフジャイラ東方のオマーン湾内のUAE領海近くで商船4隻が妨害活動にさらされたこと,また,これら4隻の乗船者の中に死傷者はいなかったこと,さらに危険な化学物質又は燃料の流出がなかったことを発表しました。
また,同省はかかる妨害活動よりも早くに,フジャイラ港の内部で発生したとされる爆発事案について,「根拠がなく,また事実に基づかない」流言であり,同港内における活動は通常どおりである旨述べました。
2 サウジ国営通信(SPA)報道より引用
(1)ハーリド・アル=ファーレフ・エネルギー・産業・鉱物資源相は,5月12日午前6時,サウジ船籍のタンカー2隻が破壊攻撃を受けたことを明らかにした。同2隻は,アラビア湾のUAE経済水域を通過し,フジャイラ近海を航海中であった。うち1隻は,ラアス・タンヌーラ港からサウジ産石油をサウジ・アラムコの顧客に供給すべく米国に向けて航海中であった。
この攻撃により,人命損失や燃料漏れ等は発生していないが,タンカー2隻の船体に大きな損傷が生じた。
航海の自由及び世界の消費者への石油の供給を脅かすことを狙った今回の攻撃を非難する。
国際社会は,エネルギー市場への起こる影響及び世界経済への危険性に備え,航海の自由及び石油タンカーの安全の維持に共通の責任を負う。
(2)サウジ外務省高官は,SPAに対し,5月12日午前に,オマーン湾内のUAE経済水域でフジャイラ近海を東海岸に向けて航行中の複数の民間商船を標的とした破壊活動について,非難を表明。
同筋は,この犯罪行為は航海の安全に対する危険な脅威であり,地域及び国際の安全に否定的な影響を与える,サウジは同胞UAEと連携し,同国が安全及び利益の維持のために取るあらゆる措置を支持すると強調した。
3 報道等では,米・イラン関係の緊張に伴う事案との見方も報じられておりますところ,在サウジアラビア日本国大使館としましても,関連情報等については,入手次第共有します。
(ご参考)
在UAE日本国大使館ホームページ
https://www.uae.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
在ドバイ日本国総領事館ホームページ
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
TEL:011-488-1100
FAX:011-488-0189
ホームページ:https://www.ksa.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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(了)