トリックすり(Trickdieb)にご注意ください

【ポイント】

●警察によると、デュッセルドルフ市内ケーニヒス・アレーにおいて、中国人観光客を狙ったトリックすりが発生したとのことです。

●トリックすりとは、犯人が何らかのアクションを起こして被害者の隙を作り出し貴重品を盗むという手口で、今回の被害の場合、お金を無心するメッセージを被害者に読ませている隙に携帯電話を盗んだ模様です。

●公共の場所で声をかけてくる人に対して、警戒を怠らないようご注意下さい。

【内容】

1.3月28日付、デュッセルドルフ市警察本部のプレスリリースに、デュッセルドルフ市内ケーニヒス・アレー界隈で、中国人観光客を狙ったトリックすりの犯人を逮捕したが、同種案件に注意との記事が掲載されております。

2.それによれば、中国人観光客がカフェのテラス席で飲食しているところに、「3ユーロが欲しい」とのメッセージを書いた紙を持って近づいてきた少女が、メッセージを被害者に読ませている隙に、テーブル上に置かれていた携帯電話を盗んだとのことでした。

3.警察は、物乞いや署名集めの振りをして、被害者の隙をついて貴重品を盗む泥棒への警戒を呼びかけております。このようなトリックすりへの一般的な被害防止アドバイスは以下のとおりです。

○現金や支払い手段は必要な分だけ携帯する

○現金や貴重品は肌身から離さない(例えば、食事中でもハンドバッグは膝の上に置いておく)

○声をかけてくる人がいても、基本的に相手にしない

○家族や同僚と同席していても、基本的に自分の財産は自分で守る意識を持つ

○テラス席には、物乞い等が近づいてくるということを意識しておく

 また、トリックすりの一例については以下のとおりです。

・電車内でコインを床にばらまき、被害者がそれに気を取られている隙に座席上のバッグを盗む

・路上で何らかの署名を求めてきて、被害者が署名している隙に別の者が貴重品を盗む

・レストラン等の窓際で食事中に、窓の外側から窓をたたいて声をかけるそぶりをし、被害者が対応しようとした隙に、店内にいる別の者が貴重品を盗む

4.なお、旅券を紛失した場合、その再発行には一定の時間を要します。以降の旅程や帰国日程の変更を余儀なくされる場合もありますので、十分ご注意ください。万一、旅券の盗難被害に遭われた際は、下記までご連絡ください。

デュッセルドルフ日本国総領事館

領事班直通電話:0211−1648220