安全対策情報:2月

安全対策情報:2月

1 自然災害

(1)アグン山の状況

 本年1月以降も小規模な噴火が連続して発生しました。当地発着の航空便への影響はありませんでしたが、なお噴火警戒レベルはレベル3(警戒)が継続されており、火口から半径4km圏内への立入は禁止されています。引き続き、関連の最新情報を入手の上、注意警戒してください。

(2)ロンボク島における地震

 昨年7月以降、同島周辺では地震が断続的に発生しており、引き続き、安全の確保と情報収集に努めてください。

2 治安情勢

 治安当局は、インドネシア国内各地でテロ容疑者を検挙する等テロの疑いがある動きに対して、引き続き厳重な警戒態勢を敷いています。現時点で当館管轄内において具体的な脅威情報があるわけではありませんが、引き続き、最新の治安情勢等の関連情報を入手し、日頃から危機管理意識を高く持つよう努め、テロの標的となりやすい場所(ナイトクラブなど多くの欧米人が集まる場所、ショッピングモール等不特定多数が集まる場所や政府・警察関係施設、宗教関連施設等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、万一不審な人物や状況を察知した場合には、速やかにその場を離れる等、安全の確保に努めてください。

3 一般情勢

(1)デング熱

 本年に入りデング熱が流行しています。クルンクン県では1月中に37名がデング熱の疑いで病院を受診し、内21名が陽性だった旨報じられています。また、東ヌサ・トゥンガラ州では、1月末までの約1ヶ月間で14名が死亡し、クパン市、西マンガライ県には、非常事態宣言が出ています。2月に入って邦人旅行者がデング熱に罹患した報告も寄せられています。今後更に流行するおそれがあると言われていますが、デング熱には予防接種も予防薬もありません。蚊に刺されないように、肌の露出を控える、虫よけ剤を使用する等感染の予防に努めるとともに、仮にデング熱が疑われる症状が発生した場合には、自己判断は避け、早期に医療機関で、適切な診察を受けるようにしてください。

(2)狂犬病

 昨年7月以降、特にバリ島北部・東部において住民が狂犬病ウィルスを持った野犬に咬まれる事案が発生しています。西ヌサ・トゥンガラシュウ州ドンプ県では昨年9月から本年1月までの間で400名程が狂犬病ウィルスを持った犬に咬まれ、内4名が死亡した旨報じられています。徒歩で移動する場合は野犬等の動物に十分注意し、万一咬まれた場合には、傷口を石鹸と水でよく洗い流し、速やかに医療機関を受診し、ワクチン接種等の治療を受けてください。

(3)大雨・高波に警戒

 当地気象庁から、大雨・高波の警報が継続されています。海や山でのレジャーの際には天候の急変等に十分注意して下さい。また、1月下旬、ブレレン県、カランアッサム県等で大雨の影響によって死傷者を伴う土砂崩れが発生しています。外出の際は気象情報や訪問先の道路状況を確認する等して安全の確保に努めてください。

(4)麻薬・薬物への注意

 バリ州各地において、毎月薬物所持、使用、運搬等の罪状により、国籍を問わず薬物関連で多数の者が身柄を拘束されています。当地裁判所は外国人に対しても死刑を含む重い判決を下しています。麻薬・薬物には絶対に関与しないでください。

(5)ニュピ

 バリ島では、3月7日(木)はニュピ祭日(ヒンドゥー教サカ暦新年)に当たります。同日は、午前6時(実際には午前0時頃)から翌8日午前6時までの24時間、外出、移動、車両の使用、火と電灯の使用及び娯楽など静粛を妨げる行為が禁止され、空港も閉鎖されます。昨年はインターネット通信も遮断されました。外国人もホテル内での例外を除いて、同様の行動制限が適用されることになりますので、十分ご注意ください。

4 邦人事件・事故関係

(1)窃盗事件(スリ、ひったくり等)

 本年1月以降、当館に対して邦人が関係する犯罪被害の報告は受けていませんが、特に観光地を中心として、集団によるスリ、人混みに乗じて貴重品を盗むスリ、猛スピードでバイクを走らせながらバッグやスマートフォンをひったくるといった犯罪が後を絶ちません。累次お知らせのとおり、外出中、貴重品は出来るだけ持ち歩かない等、所持品の管理に注意し、徒歩での移動の場合には周囲に十分警戒してください。

(2)スキミング

 ATMに機器を取り付け顧客情報を盗み取った犯人がスキミング容疑で逮捕され、多数の偽造カードが押収されたとのことです。ATM利用時には以下の点にご留意ください。

 ○ できるだけ安全性の高いATMを利用する等カード利用場所に留意する。

 ○ カード挿入口やその周辺に不自然な痕跡はないか。

 ○ 不自然にカメラが設置されていないか。タッチパネルや入力キー周辺に小型カメラが設置されていないか。 等

 なお、万一の際の被害を最小限に抑えるためにも、残高を頻繁に確認したり、利用通知を受け取るサービスを利用することも有効と思われます。

(3)油断大敵!万一に備えた事前準備 

 最近、高齢の在留邦人が死去する事案や体調不良により病院に搬送等される事案が相次いでいます。日本とは生活環境やシステム等が大きく異なる中、いざ緊急事態が発生した際に対処できるよう、日本国内のご家族との定期的な連絡、海外傷害保険等保険への加入又は見直し、頼れる人や在留邦人間での連絡体制等について予め整理・対策を講じておくことも有効と思われます。また、健康状態が悪化した場合には、無理をしないで一旦生活の基盤を日本に移すことを考えてみることをお勧めします。

5 その他

 発熱・嘔吐・下痢症状が多発

 旅行者・在留邦人・老若男女を問わず、発熱、嘔吐、下痢といった症状で体調を崩すケースが散見されます。原因は特定出来ませんが、この時期の天候不順等により衛生状態が悪化したり、体調を崩しやすい気候であることも一因と考えられます。食品衛生管理等に留意して体調管理に心掛けてください。

                                以 上

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