コンゴ(民)におけるエボラ出血熱の発生状況(続報4)

コンゴ(民)の北キブ州(ウガンダ国境)でエボラ出血熱の感染拡大が続いています。

・12月1日現在、ウガンダではエボラ出血熱の発生は報告されていません。

・予防のための留意事項を改めて確認して下さい。8月27日、9月24日、10月2日及び18日の領事メールも参考にして下さい。

8月1日にコンゴ(民)(以下DRC)政府がアウトブレイクを宣言したDRC東部のエボラ出血熱は、4か月経った現在も北キブ州で感染拡大が続いています。感染総数は、12月1日現在で440人、死亡数は243名に達し、史上2番目の大規模な流行となっています。現地では、治安の悪い状態が長期にわたり継続しており、11月15日にも武装勢力との交戦で国連PKO部隊の8名が死亡するという事件があったばかりの上に、地域住民の非協力・無理解もあり、困難な対策活動が続けられています。

毎日1万人以上がDRCの北キブ州とウガンダの間を行き来しています。12月1日現在、ウガンダ国内での患者発生は報告されていませんが、エボラ出血熱の感染が波及する可能性がとても高いと判断して、ウガンダ政府は対策を強化しています。体温測定などの入国者のスクリーニングが既に実施されていますが、11月7日からはDRCと国境を接するカセセ県などで医療スタッフを対象としたワクチン接種も始まりました。これは、本人が同意することが前提ではありますが、未承認のワクチンを接種(例外的使用と呼ばれます)する施策で、ウガンダ政府の強い危機感を示しています。(現時点では、一般の住民を対象とした接種は計画されていません。)

在留邦人・旅行者の皆様は下記注意事項を参考にして下さい。

エボラウイルスは、発症者の体液・分泌物・吐物・排泄物などと接触することで感染します。未発症の人は血液や体液にウイルスが出ていないので感染源となりません。ウイルスは飛散しにくい形状なので、通常、空気感染は起こりませんが、飛沫(しぶき)を直接浴びた場合には感染する可能性があります。また、壁や机に付着した体液に触れるなど、予想もしないところが感染源になることがあります。一般には病院で感染が起きやすいことが指摘されています。また、病人を隠して看病している家屋、伝統的な葬儀に行かないことで感染リスクを減らすことが出来ます。職場の従業員、私用の運転手やベビーシッターなどの体調にも注意しておきましょう。

・石鹸を使った手洗いはエボラ予防に有効です。十分に泡立て30秒以上丁寧に洗って下さい。外出先ではアルコール手指消毒液を利用すると良いでしょう。住宅や事務所の玄関や車両内にもアルコール手指諸毒液を常備しておきましょう。不潔な手指で、目や鼻などの粘膜あるいは皮膚の傷口に触らないようにしましょう。

・保健省は、DRCと国境を接する各県だけでなく、空路・陸路で人の往来が多い首都カンパラやワキソ県もエボラ出血熱が持ち込まれるリスクが高いと考えています。クリスマスや年末年始は人の往来が増えますので特に要注意です。遠距離バスは出来るだけ避け、利用する場合は、体調が悪い乗客の近くに座らない、吐物などに触らない、マスクや手指消毒液を持参するなど注意して下さい。

・2014年に始まった西アフリカでのアウトブレイクの際、現地では発熱のある患者の診察を断る医療機関が増え、食中毒やマラリアなどの一般の診療を受けることが困難となり、在留邦人は不安を抱えて生活しました。日頃から体調管理に努め、インフルエンザなどのワクチン接種も受けておきましょう。マラリアエボラ出血熱と症状が紛らわしいとして、発生国のスタッフにマラリア予防薬を内服させる医療系NGOもあります。

お問い合わせ先

○在ウガンダ日本国大使館

 住所:Plot No.8, Kyadondo Road, Nakasero, Kampala, Uganda.

    (P.O.Box 23553 Kampala, Uganda)

 電話:0312-261-564〜6,

FAX:0312-261-567

ホームページ: https://www.ug.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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