クリスマスの時期における囚人の出所について

 ブラジルでは、準保護観察となっている囚人(日中は一般人と同様に刑務所外で働き、夜は刑務所内に戻ってくる)が年5回、最大7日間の仮出所を取得できる制度がございます。

 キリスト教徒の多いブラジルでは、クリスマスが重要視されており、家族と一緒にクリスマスが過ごせるよう、この時期に仮出所する囚人が多数おります。

 また、例年、クリスマス直前に発令される大統領令により、一定の条件を満たす囚人についても恩赦がなされ、仮出所が認められます(強盗殺人犯やレイプ犯といった凶悪犯罪人は対象外)。

 しかしながら、例年、期限が過ぎても刑務所に戻らない囚人が一定数おり、数%が逃亡者として指名手配されます。

 つきましては、クリスマスの時期には、犯罪が増加する傾向にあると言われておりますので、外出される際は、普段以上にご注意ください。

 また、治安当局関係者によれば、クリスマスの他、母の日(5月第2週日曜)、父の日(8月第2週日曜)、国家守護神の日(10月12日)、万霊節(11月2日)の時期にも、仮出所する囚人が多いとのことですので、ご注意下さい。

【参考:サンパウロ州内の年末年始における仮出所者数の推移(サンパウロ州刑務管理局)】

2007年 17,968人 / 1,143人(6.4%)

2008年 20,514人 / 1,520人(7.4%)

2009年 23,331人 / 1,914人(8.2%)

2010年 23,639人 / 1,681人(7.1%)

2011年 22,291人 / 1,518人(6.8%)

2012年 22,848人 / 1,478人(6.5%)

2013年 23,933人 / 1,318人(5.5%)

2014年 27,939人 / 1,535人(5.5%)

2015年 29,232人 / 1,339人(4.6%)

2016年 33,093人 / 1,524人(4.6%)

※仮出所者数/逃亡者数(割合)の順

【問い合わせ先】

サンパウロ日本国総領事館 領事部 邦人保護班

 電話  (55-11)3254-0100

 メール cgjassist@sp.mofa.go.jp

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