強盗未遂事件の発生について

○ 11月3日午前、乗合タクシーシムケントカザフスタン)からタシケントへと向かっていた邦人旅行者が、道中で強盗未遂に遭遇する事件が発生しました。この経路で移動を予定されている方は、以下の被害状況を参考に、公共交通機関の利用を含め、移動手段を入念に計画し、犯罪被害の防止に努めてください。

1 被害状況は以下のとおりです。

○ 11月3日午前、邦人旅行者がシムケントのバスターミナルにおいて、シムケントからタシケントへと向かうため、マルシュルートカ(ミニバス)の出発を待っていたところ、現地人男性(犯人)から「早く行くことができるから、乗合タクシーに乗っていこう」と声をかけられた。

○ 邦人旅行者は不審に思いつつも、マルシュルートカの運転手と犯人との間で交渉がついているように見受けられたことから、乗合タクシーで行くことに同意した。

○ シムケントを出発してから20〜30分後、路肩に車が止まり、乗合タクシーの運転手が車両を点検しはじめた最中、邦人旅行者は犯人に腕をつかまれ、ハイウェイ路肩の人目の付かない所へと連れて行かれた上、金を出すよう要求された。

○ 邦人旅行者は犯人の要求に応えて金を出すふりをしたところ、犯人が油断した隙を捉えて車まで逃走し、運転手にトランク内の荷物を出すよう要求した。さらにハイウェイを走行中の車両に助けを求めると、タクシー運転手らは荷物をトランクから下ろし、逃走した。

2 幸いなことに今回、金銭的な被害や怪我等はありませんでしたが、乗合タクシーはどのような者が運行しているかわからないほか、密室になりやすい等、犯罪被害に遭いやすい環境にあります。移動にあたっては、バス、電車等の公共交通機関や正規のタクシー業者を利用する等、移動手段を入念に計画し、犯罪被害防止に努めてください。

3 また、強盗犯に遭遇した場合、抵抗、逃走を図る行為は、犯人を刺激することに繋がり、非常に危険です。強盗犯に金銭を要求された場合は、抵抗せずに要求に応じ、自らの安全確保に努めてください。