大使館からのお知らせ(最高裁の判決結果に反対するデモに関する注意喚起)

【ポイント】

○10月31日(水)、当地最高裁は、イスラム教を冒涜したとして死刑判決が下された事案に対して、拘束中の女性を釈放する決定をしました。

パキスタン各地で、同釈放決定に抗議する宗教団体による大規模なデモが実施されるなど、治安が不安定化しており、一部の地域では抗議団体同士による衝突も生じています。

○特に、金曜礼拝後から週末にかけて、デモが活発になることが予想されますので、注意する必要があります。

【本 文】

1 10月31日(水)、当地最高裁は、冒涜法違反により死刑判決が下された事案に対して、拘束中の女性を嫌疑不十分により釈放する決定をしました。パキスタン各地で、同判決内容に抗議する宗教団体による大規模なデモが実施され、デモ隊によって道路が封鎖されたり、放火される等の被害が確認されています。

2 現在警察では、不測の事態に備えて警戒を強化しており、主要道路の交通規制及び警戒検問を強化していますが、大規模な座り込みデモや破壊活動などにより、治安が極めて不安定化する可能性もあります。一部の地域では抗議団体同士による衝突が生じています。

特に、金曜礼拝後から週末に掛けて、デモや集会が活発になることが予想されており、警察では外出を控えるように呼びかけています。

3 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただきますようお願いいたします。特に、宗教施設及びデモ等で多数人が集まっている場所には近寄らないよう注意して下さい。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。

(2)宗教行事や集会が行われている場所には、決して近づかない。

(3)移動途中等に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

(4)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、宗教行事開催場所、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等))には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(国連関係機関、外国資本の有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、レストラン、マーケット、報道機関、駅、バス停、大型商業施設等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。

4 なお、上記注意点以外にも、外務省広域情報など当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ホームページ:http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C226.html

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)