【強盗被害等防止のための単独行動の回避のお願い】

 先般、平日の昼頃、ロハ県ビルカバンバ郊外マンダンゴ(Mandango)山において、本邦から来訪して単身登山旅行中だった邦人男性が、下山中、後ろから近づいてきた男二人組に殴打され、負傷を負うとともに所持していたスマートフォンとリュックサックを強奪される事件が、発生しました。

 被害者によれば、犯行時、被害場所の山道には周囲に人がいない状況で、犯人は、山頂近くから下山道を約二時間にわたって被害者を尾行の後、機会を捉えて被害者を拘束し、執拗に殴り続けて怪我を負わせた上で、所持品を奪取した模様です。現在警察が捜索中ですが、犯人はなお未検挙です。なお、被害者は、事前にビルカバンバ観光案内所に照会して、山登りに問題はないとの説明を受けていた由です。

 この被害者は、事件の後、現地で当国観光省の支援を得て、医療施設で必要な治療や検査を受けた後、幸い単独での旅行は可能で、キトを経由して既に本邦に帰国しました。

 この事件からいかなる種類、程度の注意喚起に結びつけるべきかは、単純ではありませんが、少なくとも結果から見れば、人気(ひとけ)のない山道等に単独で入ることは安全な旅行のしかたではないと言わざるを得ません。また、特に初めて訪れた土地で現地の観光案内等を過度に信用することも、十分な事前準備とは言えないかもしれません。

 登山など、人気の少ない場所への訪問に際しては、単独での行動は避けるべく、できれば現地の登山ガイドを手配する等、複数での行動をお勧めします。

同時に、外出の際には、常に周囲の状況に気を配り、特に盗難や強盗の対策としては、「接近する者に最大限の注意を払う」、「外部から貴重品の所在が視認しやすい状態では携行しない」等、犯罪から身を遠ざけるための最大限の御注意をお願いします。

エクアドル日本国大使館

Tel.(593-2)227-8700