コンゴ(民)におけるエボラ出血熱の発生状況(9月24日付)

コンゴ民主共和国保健省は,同国北東部の北キブ(Nord-Kivu)州等におけるエボラ出血熱に関し,9月23日までに150例を確認したと発表しております。

●内訳は,確定例119例,可能性が高い例31例で,このうち死亡は100例です。

エボラ出血熱の発症地域は,北キブ州の7つの保健区(Beni,Butembo,Oicha,Mabalako,Musienene,Masereka,Kalunguta)とイツリ(Ituri)州の2つの保健区(Mandima,Tchomia)の計9つの保健区です。

1 発症地域は9つの保健区(※)となり,発症者数も少しずつ増加しております。今後も発症地域,発症者数が周辺地域に拡大することが懸念されます。(※前回,領事メールを発出した9月7日から,イツリ州の1つの保健区(Tchomia)が加わっています。)

2 北キブ州とイツリ州は,全域に危険情報レベル4「退避勧告」が発出されています。渡航は絶対に止めて下さい。

3 政府及び国際機関は,発症者との接触履歴者に対するワクチン接種など感染の拡大防止に向けた対策を推進中ですが,感染抑制措置が確立されるまでの間,付近への渡航も止めて下さい。

4 エボラ出血熱について

 エボラ出血熱は,エボラウイルスが引き起こす,致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液,分泌物,排泄物などに直接触れた際,皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は,家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起こることが報告されています。

 現在,安全性や有効性が確立された予防のためのワクチンや治療薬は存在せず,治療は対症療法が基本となります。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で,発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり,嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると,皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ,死に至ります。

5 予防対策

 アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを行うとともに,エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。

 エボラ出血熱に感染しないよう,以上を参考に,感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし,感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け,野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど,エボラ出血熱の感染予防を心がけてください。

(本件担当)

コンゴ民主共和国日本国大使館

医療担当 尾崎(+243 81 880 5582)

領事担当 福井(+243 81 880 5912)

出発前には海外安全ホームページをチェック!

https://www.anzen.mofa.go.jp/

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