コンゴ(民)におけるエボラ出血熱の発生状況

ウガンダと国境を接した2つの県で100人を超える感染者

ウガンダでの発症は報告されていない。

・予防のための注意事項を再確認して下さい。

コンゴ民主共和国の保健省は8月1日に東部の北キブ州でのエボラ出血熱アウトブレイクを宣言しました。なお、今年5月に同国の赤道州でエボラ出血熱アウトブレイクがありましたが、ウイルスの分析で別のアウトブレイクであることが判明しています。

8月22日現在、北キブ州とイツリ州から症例総数103例、死亡者63例が報告されています。子供から50才代まで広い年齢層に広まり、医療従事者の感染も起きています。現地では、接触者健診やワクチン接種、発症者の治療などが実施されていますが、治安が悪く難しい状況と伝えられています。世界保健機関WHOは、アウトブレイクが始まったのは4月下旬までさかのぼる可能性も指摘しています。

流行地である北キブ州とイツリ州はウガンダと国境を接しています。そのためウガンダ政府は、エボラ出血熱流入を警戒して、ブンディブギョ県、ホイマ県、カバロレ県、カセセ県、ントロコ県などに専門家チームを派遣しています。7月以来、ホイマ県、ムバララ県、キルドウ県、イバンダ県などで、エボラ出血熱と似た症状の患者が見つかりましたが、詳しい検査の結果エボラ出血熱ではありませんでした。先週にはソーシャルメディアで、8月22日にカンパラ市内のナグル病院で死亡した30代の女性がエボラ出血熱だったという情報が流れましたが、保健省はプレスリリースを出して否定しています。

エボラ出血熱の一般的な感染予防策として、欧米の専門機関は、エボラ出血熱患者(含・遺体)やその体液・吐物・排泄物に触らない、野生動物(含・死骸、排泄物)に触らない、ブッシュミートを食用しない、石鹸を使った手洗い、などを挙げています。子供さんの外遊びの際も気をつけてあげて下さい。また、従業員や私用運転手・メイド・ベビーシッター等にもこうした注意事項を徹底させ、体調不良の場合は早めに受診させましょう。特に、伝統的葬儀に参列した後の数週間は注意です。

エボラ出血熱について

エボラ出血熱は,エボラウイルスが引き起こす,致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液,分泌物,排泄物などに直接触れた際,皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染します。ヒトからヒトへの感染は,家族や医療従事者による患者の看護や葬儀の際の遺体への接触を通じて起こることが報告されています。

現在,安全性や有効性が確立された予防のためのワクチンや治療薬は存在せず,治療は対症療法が基本となります。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で,発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり,嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。更に悪化すると,皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ,死に至ります。

お問い合わせ先

○在ウガンダ日本国大使館

 住所:Plot No.8, Kyadondo Road, Nakasero, Kampala, Uganda.

    (P.O.Box 23553 Kampala, Uganda)

 電話:0312-261-564〜6,

FAX:0312-261-567

ホームページ: http://www.ug.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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