台湾安全情報(2018年1月〜6月)

 2018年1月から6月までの間におけるデータ(暫定値)等を基に作成した台湾の安全情報を以下のとおりお知らせいたします。

1 社会・治安情勢

  一部の団体等による抗議活動が行われているほか、2月から6月にかけて軍人の年金改革法案に対するデモ活動により負傷者が出るなどの事案が発生していますが、一般市民全般の対日感情が悪化しているとは言えません。

  また、台湾の治安が大きく悪化したという状況は認められず、治安情勢は比較的安定していると言えます。

2 犯罪の傾向

(1)主な犯罪の発生件数

   内政部警政署の発表によると、2018年1月から6月までにおける刑法犯の発生件数は14万1,539件と、前年同期(2017年1月から6月までの間)と比較して0.9%減少しています。統計上は前年よりも治安が良くなっていると言えるものの、台湾が海外であることを忘れずに引き続き注意する必要があります。

   なお、主な犯罪の発生件数は以下のとおりですが、詐欺の発生件数が増加していることから、「振り込め詐欺」等の被害に遭うことのないように心掛けてください。

   刑法犯総数  14万1,539件(前年同期比 0.9%減)

    うち殺人       166件( 同 上 19.0%減)

    うち強盗       108件( 同 上 20.0%減)

    うち強制性交     109件( 同 上 30.6%減)

    うち窃盗   2万2,764件( 同 上 12.8%減)

    うち詐欺   1万2,155件( 同 上 14.4%増)

(2)邦人被害の事案 

   6月に忠烈祠において邦人がスリの被害に遭ったという事件で、中国人の男が現行犯逮捕されたという報道がなされています。また、この事件に関連し、台湾警察より、邦人を狙う中国人スリグループが國立故宮博物院、忠烈祠、中正紀念堂龍山寺永康街台北101ビル、士林夜市、饒河夜市、九フン(漢字は「にんべん」に「分」)、鼎泰豐の店舗周辺等に現れるという情報提供を受けています。海外におけるスリ対策については、これまでも多くの注意喚起がなされていますが、これらの観光地を訪れる際には、旅券、財布等の所持品に細心の注意を払うようにしてください。

3 交通事故

(1)主な統計

   内政部警政署の発表によると、2018年1月から6月までにおける交通事故の発生件数は13万8,935件と、前年同期比と比較して5.9%減少しています。前年よりも改善が見られるものの、日本と比較して台湾の運転マナーは良くないこと(特に、多くのドライバーが歩行者よりも車両を優先する傾向があること)に引き続き留意する必要があります。

   なお、交通事故に関する主な統計は以下のとおりです。

    発生件数  13万8,935件(前年同期比5.9%減)

    死者数        688人( 同 上 6.0%減)

    負傷者数  18万2,752人( 同 上 6.4%減)    

(2)邦人被害の事案

   6月、台北市内の繁華街の交差点で邦人3名が事故に遭い、重傷を負う事案がありました。事故が発生したのは深夜帯で、上記3名が青信号で横断歩道を渡っている際に事故に遭っています。夜間帯は昼間以上に周囲の自動車やバイクの走行状況を確認し、道路を横断する際には十分に注意するようにしてください。

4 テロ・爆弾事件の発生状況

  報告されていません。

5 邦人に関する誘拐・脅迫事件の発生状況

  報告されていません。

6 日本企業の安全に関する諸問題

  報告されていません。

 このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

【問い合わせ先】

日本台湾交流協会台北事務所 領事室

台北市松山區慶城街28號 通泰商業大樓

TEL (02)2713−8000 (内線2110〜2113)

FAX (02)2713−0975

Email ryoji-k1@tp.koryu.or.jp

URL https://www.koryu.or.jp/

※「たびレジ」登録をされた方でメールの配信を停止したい方は,以下のURLから登録内容の削除をお願いいたします。当所では「たびレジ」登録内容の削除はできません。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/