【大使館からの注意喚起】先週末,在留邦人が犬に噛まれる事案が発生しました。

 先週末,在留邦人がソフィア市内の公園をジョギング中に散歩中のブルガリア人の飼い犬(放し飼いの大型犬)に腕を噛まれるという事案が発生しました。

 その後,ソフィア市内の病院を受診したところ,破傷風の予防接種は行われましたが,狂犬病のワクチンは接種されませんでした。狂犬病のワクチンは,ソフィア市内では「アレクサンドロフスカ病院(連絡先等は以下参照)」以外では接種できませんので注意が必要です。

狂犬病は一度発症すると治療法はなく,必ず死に至る病気です。ヨーロッパでは,イヌからの感染が最も多いのですが,キツネ,アライグマ,スカンク,コウモリ及びネコ(ペットの子犬や子猫の感染も多い)などからの感染も確認されています。感染しないようにするためには,むやみに動物に近寄らず,医療機関のない地域へ行く場合については,事前に狂犬病の予防接種を受けることも検討してください。

 当地では,飼い犬でもきちんと狂犬病のワクチンが接種されているとは言い切れませんので,万が一噛まれてしまった場合には,すぐに患部を石けんと流水でよく洗い流してから消毒し,早急に狂犬病ワクチンを接種するようお願いします。

また,以下の諸点についても留意願います。

狂犬病が発症すると確実に死に至るため,動物に噛まれてからできる限り早く狂犬病ワクチンを打つ必要がある(医師の指示に従って複数回の接種が必要)。

●噛んだ動物が特定できる場合,咬まれてから10日間観察し,狂犬病を発症しなければ,狂犬病ワクチンの予防接種(暴露後接種)を中止できる(噛んだ時点で動物に異常がないように見えても狂犬病にかかっている可能性は否定できない)。

動物に噛まれた際に,ソフィア市内で狂犬病ワクチンが接種可能な唯一の病院は以下のとおりです。

・ Alexandrovska Hospital

1 sveti Georgi Sofiiski St., Sofia, Bulgaria

TEL:02 923 0646(代)(24h)

HP:https://alexandrovska.com/display.php?bg/about-us

・なお,ソフィア以外の地方都市においては,最寄りの救急病院で治療が出来ますので,お問い合わせください。

狂犬病に関する詳しい情報

厚生労働省狂犬病に関するQ&Aについて」

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html

厚生労働省検疫所「狂犬病

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name47.html

(問い合わせ窓口)

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ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail : consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp)

HP:http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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                             ― 以上 ―