邦人犯罪被害事例(7月中旬:メクネス)

 メクネスにおいて,クレジットカードを不正利用される被害が発生しましたので,ご連絡いたします。貴重品の管理に十分注意してください。

ロッコにお住まいの皆様及び旅行者の皆様

1 邦人犯罪被害

発生日時:2018年7月中旬(18日前後)午後

発生場所:メクネスのハマム

被害手口:クレジットカードの不正利用

被害者:20代男性

概要:

 アフリカ大陸南下(モロッコ→エジプト→(未定)→南アフリカ(最終目的地))を計画しており,7月12日(木),モロッコへ入国した。入国後,観光のためフェズに滞在(16日前後)していたところ,フェズ駅で男性(自称スペイン人。警察によれば嘘の可能性が高い。)にメクネスを案内すると声をかけられ,男性が手配した乗り合いタクシーのようなものでメクネスまで移動(18日前後)した。

 メクネス到着後,その男性に紹介されたハマムに行き,何故か自分だけ入らされ,入浴後,その男性と夜20時頃に待ち合わせをして別れた。入浴中,貴重品を全て男性に預けていたため心配になり確認したところ,無くなっているものはなかったものの,念のためインターネットでカードの利用明細を確認したところ,日本円にして約30万円が引き出されていた。暗証番号がなければ引き出せないはずだが,自分は当然教えていない。ただ,その男性の前で一度現金を下ろしたことがあり,その際に暗証番号を見られた可能性がある。その後男性は約束の時間になっても現れず,メクネスの警察に被害届けを提出した。

 なお,ハマムの防犯カメラには,男性が映っていたが,画像が不鮮明であり,その他に手がかりとなるようなものはなく,警察はクレジットカードに付着していると思われる指紋を採取することもなかった。カード会社には未だ連絡していない。現在は,警察署で知り合った別の男性宅に身を寄せている。

大使館からのコメント:

 異国の地で外国人と知り合うことは旅の醍醐味ではありますが,日本人は非常に目立ち,「裕福で警戒心が希薄である」と思われやすく,犯罪の標的になりやすいことを意識して下さい。また,疑うことは,自らの身を守るための最も基本的な心構えです。親切心を疑うことは我々日本人にとって後ろめたいことかもしれませんが,モロッコにおける犯罪の多くは,親切心を装って我々の警戒心を解くところから始まります。常に心の片隅に警戒心を残し,貴重品の管理を徹底するよう注意してください。

 今回のケースでは,暗証番号を知られている可能性が非常に高く,インターネットのカード決済等でさらなる被害を生む可能性がありますので,本件を含めクレジットカードに関する被害に遭った場合は,直ちにカード会社に連絡し必要な措置を執るようにして下さい。

2 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#  参照)

このメールは,在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

【問い合わせ先】

在モロッコ日本国大使館領事部

TEL:+212-(0)537-63-1785

FAX:+212-(0)537-63-9560

E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp

在モロッコ日本国大使館ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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