在ナイジェリア大使館からの注意喚起(在留邦人被害)

6月27日,ラゴス市内において,在留邦人が被害者となる※スマッシュ&グラブ事案で金品が強奪される事案が発生しました。皆様におかれましては,今後,改めて防犯意識を高めるとともに,車での移動の際は,以下4の事項に留意して被害の未然防止に努めてください。

※スマッシュ&グラブの手口とは,一般に共犯者のうち1名が歩道などからターゲットとなる通行車両を物色の上,別の共犯者にターゲット車両を指し示す合図を送り,ターゲット車両の窓ガラスを破壊(スマッシュ)して,車中の貴重品を窃取(グラブ)するもの。

ナイジェリアにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

2018年6月28日

在ナイジェリア大使館

6月27日,当地ラゴス市内において,在留邦人が被害者となるスマッシュ&グラブ事案が発生しました。皆様におかれましては,今後,改めて防犯意識を高めるとともに,車での移動の際は,以下4の事項に留意して被害の未然防止に努めてください。

1 発生日時

  2018年6月27日(水)午後11時45分頃 

2 発生場所

  ラゴスラゴス地区アパパ地内

3 発生状況

  被害者は上記日時場所において,用務先から宿泊ホテルへ帰るためタクシー(Uber)の後部座席に乗車し,移動中に車内で携帯電話の操作をしていた。被害当時,被害車両は渋滞のため停車していたところ,突然,車両右側の窓ガラス前後2枚が割られ,外に立っていた黒人男性2人が割れた窓越しから被害者の携帯電話と助手席上に置いてあった運転者の携帯電話を強奪した。

  さらに,被害者が所持していたカバンも強取しようとしてきたことから,抵抗したが,拳銃を突き付けられたため抵抗を断念した。事案発生後,地元警察署に被害申告を行い詳しい事情聴取を受けた。

  なお,被害者はカバンを盗られまいと抵抗した際,割れた窓ガラス片で手に若干の擦過傷を負ったが,その他直接的な暴力による負傷被害はなかった。

4 留意事項

(1)車両に乗車する際,特に渋滞や信号待ちのため停止する場合には,(運転手がいる場合は運転手任せにすることなく)常に周囲に注意を払い(特に夜間に一人で移動する際には格段の注意が必要),直近の不審者や車両(運転手以外の者が不自然に待機していないか)を確認するよう意識付ける。かかる状況を認めた場合には,現場から直ちに離脱するよう努め,状況に応じて助けを求める。また,普段から助手席,後部座席等,外側から目につく位置に貴重品類を置かないよう徹底する。

(2)出発前にルートをよく確認し,移動は地元で犯罪多発エリアと言われるルートを避けて,また地図を携行するなどして被害回避のためのシミュレーションに努める。

(3)以下,可能な限り行う。

ア 車の窓には,飛散防止フィルム(=セキュリティフィルム)を貼付する。

イ 駐・停車する場合には前車との間隔を十分に取り,いつでも離脱できるようにする。

ウ 信号前や交差点では速度調整等を行い,停止時間を短くする。