リオ市南部『ポン・デ・アスーカル』周辺に対する注意喚起

●『ポン・デ・アスーカル(Pao de Acucar)』周辺において死者を伴う銃撃戦が発生

●今後も銃撃戦の発生が懸念されることから、観光の際には、事前情報の収集など、十分な注意が必要

●万が一、銃撃戦に遭遇してしまった場合(銃声を聞いた場合)、直ぐさまその場に身を伏せて、近場に堅固な物などがあればその陰に身を隠すことが肝要

6月8日(金)午後3時頃、リオ市南部ウルカ地区の『プライア・ベルメーリャ(Praia Vermelha)』海岸周辺において、リオ州軍警察と犯罪組織との間で銃撃戦が発生し、軍警察官が手榴弾の破片により負傷したほか、観光名所である『ポン・デ・アスーカル』のロープウェイが一時的に運航停止(治安要因による運航停止は初)、サントス・ドゥモン空港(Aeroporto Santos Dumont)の運航にも一部影響が出た模様です。

また、本日(11日)までに、少なくとも、『プライア・ベルメーリャ』海岸の沖合や周辺の林内で犯罪組織関係者と思われる数体の遺体が発見されている模様です。

本件は、レーメ地区(Leme)の北側に位置するバビロニア(Morro da Babilonia)及びシャペウ・マンゲイラ(Morro do Chapeu Mangueira)両スラム街を舞台とした麻薬密売組織間抗争に対する治安当局による掃討作戦の延長線上で発生したと見られています。

今後も、治安当局による両スラム街に対する断続的な掃討作戦の実施に伴う銃撃戦の発生や麻薬密売組織間抗争の激化が懸念されますので、『ポン・デ・アスーカル』周辺へ観光に行かれる際には、事前情報を収集するなど、十分ご注意下さい。