パキスタン議会の任期満了及び、総選挙の実施に伴う注意喚起

【ポイント】

○5月31日にパキスタン下院が任期満了し、7月25日に総選挙が実施される予定。

○現在のラマダン期間が終了し、イード休暇後の6月中旬頃から、パキスタン各地で本格的な選挙戦が始まる見込み。

○選挙戦期間中には、各政党の選挙事務所等が開設される予定。

○過去には、各地で政党主催の集会等が行われ、候補者等を狙ったテロが発生。

【本文】

1 本年5月31日(木)にパキスタン下院の任期が満了し、7月25日に総選挙が行われる予定です。

2 現在のラマダン期間が終了し、イード休暇後の6月中旬頃より、各候補者及び各政党の選挙活動が全国的に本格化していくと予想され、各地で大規模な政治集会やデモが行われます。

3 現在までのところ、イスラマバードやラホールといった主要都市においては、今回の選挙に関連するテロや暴動等の兆候は特に報告されておりませんが、過去には、候補者間の対立による殺人等、暴力事案も発生したほか、2013年の総選挙時は候補者や政党事務等を狙った爆弾テロ等の攻撃が発生するなど、治安が不安定化した経緯があります。

4 なお、選挙戦期間中は、市内に各政党の選挙事務所等が開設されます。また投票所所在地等については、今後、当地の選挙管理委員会がホームページ等を通じて公表される予定ですが、例年、投票所は各地域の学校内に設置される傾向にあるため、皆様ご自身の生活圏内に所在する学校の場所を事前に把握しておくことも、安全対策上大切です。

5 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、7月25日の総選挙投票日に至るまでの間、パキスタン国内の治安状況を慎重に見極めた上で、以下の注意事項を参考にしていただき、安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。

(1)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(2)テロの標的となりやすい場所(政党事務所、投票所、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、集会場所やデモ・テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所や施設があるか、詳細を事前に把握しておくことが重要です。

6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

  

○ 当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○ 外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○ 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

  海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○ 緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)