イスラマバード市内マルガラ丘陵における強盗未遂事件の発生

【ポイント】

○5月27日(日曜日)午前2時30分頃、イスラマバード市内マルガラ丘陵において、拳銃を使用した強盗未遂事件が発生。

○事件発生現場は、マルガラ丘陵山頂所在のモナールレストラン周辺の路上。

○マルガラ丘陵では過去にも、ハイキング客等を狙った強盗事件が発生していることから、治安には特段の注意が必要。

【本文】

1 5月27日(日曜日)午前2時30分頃、イスラマバード市内マルガラ丘陵において、3名から4名の武装したグループによる拳銃を使用した強盗未遂事件が発生しました。

2 被疑者らは、故意にマルガラ丘陵中腹の路上に岩を設置して、被害者である40歳から50歳くらいのパキスタン人男性が運転する車両の進行を妨害した上で、携帯電話や財布を強奪しようとしましたが、男性がこれに応じず、現場から車両で離脱しようとしたことから、被疑者らが男性の車両に向かって拳銃を発射したとの情報があります。

3 マルガラ丘陵においては、過去にも強盗事件が発生しています。2010年1月には登山道(トレール5)において外国人女性がハイキングをしていたところ、拳銃を所持した二人組の男に遭遇したほか、2012年2月にはサイドプール・ビレッジから登山をしていた外国人女性が、拳銃を所持した男に脅迫され金品を強奪されました。近年では2015年6月に、登山道(トレール3)からハイキングしていた中国人女性が何者かに携帯電話を強奪される事件が発生しています。

4 本件事案の発生を受けて、イスラマバード警察ではレンジャー部隊を重点的にマルガラ丘陵に派遣するなどして、マルガラ丘陵周辺地域の安全対策を強化しています。

5 パキスタン国内においては、「ダコイト」と呼ばれる武装犯罪集団が、各種強盗事件を敢行していることから、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考にしていただき、安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。

(1)マルガラ丘陵等への登山やドライブ、レストランの利用の際には、単独行動を避け、グループでの行動に努め、実施に当たっては夜間・早朝等人通りの少ない時間帯の行動は避ける。

(2)登山等で一定時間連絡が取れなくなる可能性がある場合には、家族や知人に対して下山予定時刻等を予め伝えておく。

(3)万一、強盗に遭遇した場合には、身の安全を優先し、決して抵抗しない。

(4)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在に関して、家族や友人、勤務先に至急一報することが重要です。事前に携帯電話等に警察緊急電話15番や、関係連絡先の電話番号を登録することが必要です。

(5)常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

  

○ 当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○ 外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○ 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

  海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○ 緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)