豪雨後の感染症予防に関する注意喚起

今般の豪雨による水害に伴い,今後当地の衛生環境が悪化し,感染症や食中毒等が発生しやすい状況になると予想されます。

一般に,洪水後は腸チフスコレラレプトスピラ症,A型肝炎等の水系感染症マラリアデング熱などの蚊媒介感染症のリスクが高まると言われています。

これらの感染症を予防するために,次のことに注意してください。(特に,慢性的な疾患をお持ちの方や幼児はご注意下さい。)

○水系感染症対策

・十分な手洗い

特に調理・食事前や排泄後は石鹸で十分手洗いを行って下さい。

・調理器具の消毒

浸水した調理器具を使用する場合には,使用前に熱湯等を用いて消毒して下さい。

・食物の加熱

できる限り加熱・調理したものを食べるようにして下さい。(最低でも85℃以上で1分以上の加熱が勧められます。)

・汚染された食物の廃棄

浸水した食物の摂取は食中毒の原因になり,浸水後2日程放置すると細菌や真菌等の微生物が繁殖し空気も汚染されるため,呼吸器疾患(喘息の悪化など)のリスクも高まりますので速やかに廃棄して下さい。

長時間停電した地域においては,冷蔵庫内の食品(特に要冷蔵のもの)は食べないで下さい。

・マスクの着用(掃除等の作業時)

掃除の際に土壌や腐葉土から飛沫や粉塵等が発生し,それらを吸入した場合に呼吸器疾患を引き起こす可能性があるので,マスクを着用して下さい。

・汚水への接触を回避

粘膜や傷のある皮膚に汚水が接触すると,そこから菌が侵入する可能性があるため,汚水の中を裸足で歩いたり,素手で汚水の処理等しないで下さい。

作業等で汚水や土壌と接触が必要な場合には、必ず手袋やゴム長靴を着用して下さい。

また,ネズミの増殖を防ぎ(ゴミの回収など),発見した場合には可及的速やかに駆除して下さい。

・発熱や下痢などの症状があれば早めに医療機関を受診して下さい。

○蚊媒介感染症対策

世界中のマラリア常在地では,洪水後にマラリアが流行することが知られています。

当地においても,今回の豪雨によって溜まった水が,蚊の産卵場所となり,蚊が大量発生する可能性がありますのでご注意下さい。

洪水後にマラリアが流行し始めるまでの期間は約6〜8週間と言われています。

水系感染症対策はリスクを理解し清潔な食料や飲料水の摂取を重視すれば被害を最小限に食い止められます。

また,蚊媒介感染症対策としては,家周辺に水溜等ができないようにご留意下さい。

(参考)

・WHO

http://www.who.int/

厚生労働省検疫所(FORTH)

http://www.forth.go.jp/

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ジブチ日本国大使館

電話:+253 21354981

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