イスラエル・パレスチナにおける注意喚起、安全対策4/20

当地に滞在又は滞在を予定している邦人の皆様へ

イスラエル日本国大使館

2018年4月20日

イスラエルパレスチナにおける注意喚起、安全対策4/20

(ポイント)

・ 3月30日以降、ガザ地区を中心に死傷者を伴うデモ活動が毎週発生しています。ハマスパレスチナ諸派は、5月15日の「ナクバの日」(イスラエル建国に伴いパレスチナ人が居住地を追われた悲劇を嘆く日)に向けたデモ行進の継続的実施を呼びかけており、5月中旬頃までは、引き続きガザ地区を中心にヨルダン川西岸地区でも各種抗議デモが実施されることが予想されます。

・ 毎週金曜日正午前後、各モスクにおいてイスラム教徒により行われる集団礼拝(金曜礼拝)の後には、往々にして集会・デモ・衝突が発生することがありますので十分ご注意ください。

・ 4月14日に米英仏によるシリア国内への攻撃が実施される等、シリア情勢は引き続き流動的ですので、特にイスラエル北部訪問は最新情報を入手の上、状況に応じた慎重な行動が必要です。

1 最近の主な治安情勢

(1) 3月4日、イスラエル北部地域アッコにおいて、車両突入事案が発生し、イスラエル軍及び同警察関係者等に数名の被害が発生しました。

(2) 3月9日、ヨルダン川西岸地区ヘブロン旧市街バーブ・アルザーウィア地区において、パレスチナ人1名がイスラエル兵士との衝突で死亡しました。

(3) 3月10日、ヨルダン川西岸地区ナブルス南部ウリーフ村において、パレスチナ人1名がイスラエル兵士との衝突で死亡しました。

(4) 3月13日、ガザ地区北部ベイト・ハーヌーン地区において、パレスチナ自治政府のハムダッラー首相が乗った車列が移動中に爆破事案が発生し、後部車両2台の治安関係者7名が負傷しました。

(5) 3月16日、ヨルダン川西岸地区ジェニン西部メヴォ・ドタン入植地付近において、パレスチナ人がイスラエル兵士に車で突っ込み、イスラエル兵士2名が死亡、2名が負傷しました。

(6) 3月18日、エルサレム旧市街地アルワード通りにおいて、イスラエル治安要員が襲撃され、上半身を複数回刺されて負傷しました。犯人は近くにいた警察官の発砲を受けて、その後死亡しました。

(7) 3月30日、「土地の日」にあわせ、ガザ地区及びヨルダン川西岸地区各地において、「帰還への行進」が実施され、合計数万人のパレスチナ人が参加しました。ガザ地区イスラエル境界付近では、イスラエル兵士との衝突により、パレスチナ人17名が死亡し、約1,500名が負傷しました。

(8) 4月3日、ヨルダン川西岸地区サルフィート北部アリエル入植地付近において、パレスチナ人がバス停に車両での突入を試みたとして、イスラエル兵士により射殺されました。

(9) 4月3日、ガザ地区中央部ブレイジュ難民キャンプ東部での衝突において、パレスチナ人1名がイスラエル兵士により射殺されました。

(10)4月6日、ガザ地区イスラエルとの境界地帯において、パレスチナ人によるデモ行進が行われました。イスラエル兵士との衝突によりパレスチナ人9名が死亡し、約1300人が負傷しました。

(11)4月12日、ガザ地区南部のハーンユニースにてイスラエル兵士との衝突によりパレスチナ人1名が死亡、約1000名が負傷しました。これにより、3月30日以降の死者が少なくとも33名に上っています。

(12)4月9日、16日、シリア政府による反体制派に対する化学兵器使用疑惑がある中、シリア軍施設が攻撃されています。

(13)4月14日、米英仏によるシリア国内への攻撃が実施されました。

2 注意事項

 治安情勢については引き続き流動的です。既に累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。

(1) 最新の関連情報を入手して下さい。

(2) 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレムヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近等にはできるだけ近寄らない等、十分注意を払って下さい。

(3) 当地ではガザ地区等からのロケット弾等の飛来の可能性があることを常に考慮し、ロケット弾等の飛来を知らせるサイレン等に接した場合には、近隣のシェルター又は堅牢な建物に避難できるよう日頃より心がけて下さい。

(4) 以下の場所に出入り又は接近、利用する際は、十分注意して行動してください。

 教会・モスク等宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、米国政府関連施設(大使館、総領事館等)、公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパー・マーケット、ナイトクラブ及び映画館等の不特定多数の人が集まる施設。

(5) 海外安全情報に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域には近寄らないで下さい(外務省海外安全ホームページ参照: http://www.anzen.mofa.go.jp/ )。

(6) 行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報の入手に心がけて下さい。もし、移動中に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れて下さい。

3 問い合わせ先

イスラエル日本国大使館  

Tel: +972-(0)3-6957292

Fax: +972- (0)3-696-0340

Eメール: ryouji@tl.mofa.go.jp

大使館HP: http://www.israel.emb-japan.go.jp/html/indexjp.html

在留届電子登録・変更(3ヶ月以上の滞在):https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/

たびレジ登録・変更(3ヶ月未満の渡航): https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/