(リヨン領事事務所)詐欺に関する注意喚起

最近、フランスにおける詐欺被害のケースが増えています。被害にあうことのないよう、十分注意してください。

在留邦人の皆様、たびレジに登録された皆様へ

                          2018年4月11日

                          在リヨン領事事務所

●在フランス日本国大使館は、4月11日付で

「詐欺に関する注意喚起 」の情報を発出しましたので、お知らせします。

(以下、情報を貼り付けます。)

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●最近、詐欺に関する報告・相談が増えています。一部の事例を紹介しますので、詐欺被害にあうことのないよう十分注意してください。

【事例1.恋愛詐欺】

(1)フランス人男性から邦人女性に対して、滞在許可証の更新について、県庁に知り合いがいるので早急な手続きの手伝いができると持ちかけられて、手数料として数百ユーロを渡した。

(2)その後、男性から県庁の知り合いは仕事を辞めたので、更新書類を優先的にすることは出来なくなったため返金するが、あなたのことが好きなので、6千ユーロを送金したと言われた。

(3)後日、6千ユーロのつもりが間違って6万ユーロの送金手続きをしていたため、男性の銀行口座がブロックしてしまった。ついては、ブロックが解除されるまでの間、代わりに買い物等をして欲しいと依頼され、様々な費用について援助した。この時期は恋愛関係となっており、将来的な結婚の話もしていた。

(4)親の家を追い出されたのでこのままでは自殺すると連絡してきたため、女性宅に招き入れた。女性宅では部屋に置いていた財布からお金が抜かれていたこともあり、だんだんと恐喝じみたことも言うようになってきた。最終的に詐欺だったと気づいた時には、被害総額が1万数千ユーロとなっていた。

(大使館より)

○お金が目的である恋愛・結婚詐欺師の多くは、当初は高学歴・高収入を装い、恋愛関係を構築するために熱烈にアプローチしてきます。恋愛関係ができあがった際には、何らかの理由をつけて、困っているフリをして一時的な援助を求めてきます(本事例以外にも、母が癌で入院しており治療費用がかかる、会社が倒産して一時金が必要など)。

○どんなに信頼しているとしても、金銭のやり取りは禁止するべきです。結婚前に金銭の話が出てきた場合には、周囲の人に相談する等、一度冷静になって、詐欺の可能性を疑ってください。

【事例2.不動産詐欺】

(1)インターネットで物件を探していたところ、学生向けのFacebookページで紹介されていたパリ市内の物件に興味が湧き、大家に直接連絡をとったところ、デポジット6か月分、家賃6か月分、その他手数料を数回にわけて数万ユーロを請求され、全て振り込んだ。その後、当初、大家が言及していたデポジットの返金に応じないことから詐欺に気づいた。

(2)自称大家は英国人あり、振り込み先はイギリスの口座とナイジェリアの口座であった。大家は信用を得るために、パリ市発行のデポジットに関する通達(偽造)をメール添付で送るようなこともしていた。

(大使館より)

○大使館には様々な不動産に関するトラブル相談が寄せられていますが、HPに注意事項を記載していますので、ご一読ください。http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/taizai/fudosan.html

○インターネットが発達した現在では、フランス渡航前に物件を決めてしまう方がおりますが、実際の物件を見ないで契約も交わさないまま、会ったこともない大家に銀行送金等をすることは危険です。まずは、大家とともに実際の物件を見た上で決定し、入居時には「etat des liex:住居物件状況確認・物品確認」を必ず行い、契約書の内容を詳細に確認しておくことをお勧めします。

○国際的詐欺の一つとして通称「419事件(ナイジェリアから始まった事件で、ナイジェリア刑法419条に抵触する犯罪)」と呼ばれるものがあります。言葉巧みに外国送金させて金を騙し取る詐欺ですが、やり取り時に信用を得るためとして、政府などの公文書を送付してくることがあります。本事例でもパリ市役所の文書として送付してきましたが、偽造でした。文書の体裁も全く違い、英語(基本的にパリ市役所発行の文書はフランス語)で記載されていました。

【事例3.困窮詐欺】

(1)友人からフランスで盗難被害にあい、困窮したためウエスタンユニオンの緊急送金サービスを利用して、お金を貸して欲しいとの依頼があったため、日本からフランスの友人宛に数千ドルを送金した。なお、依頼の文面は英文であった。

(2)その後、友人は日本にいて、友人のパソコンに登録していたメールアドレス宛に一斉送信されていたことが判明した。

(3)送金された金額はパリで受け取った形跡がある。受取時には本人の身分証明書が必要であるが、偽造した物を所持していた可能性がある。

(大使館より)

○メールのみの依頼を鵜呑みにせず、必ず本人と直接話すなどして確認を取るようにしてください。なかなか確認が取れない場合は、外務省や管轄している大使館・総領事館に相談してください。

○本事例はメール本文が英語であり、要求された通貨もユーロではなくドルでした。仮に日本語であったとしてもむやみに信じるのは危険ですが、英語の時点で詐欺を疑ってください。

本メールは、在留邦人及びたびレジに登録された方に配信しています。

2018年4月11日

在フランス日本国大使館領事部

電話:01-4888-6200(海外からは +33-1-4888-6200)

ホームページ:http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/

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○在リヨン領事事務所

住所:131, boulevard de Stalingrad, 69100 Villeurbanne, France

電話: (市外局番04)37-47-55-00

国外からは(国番号33)-4-37-47-55-00

FAX: (市外局番04)78-93-84-41

国外からは(国番号33)-4-78-93-84-41

E-mail: consulatjapon.lyon@my.mofa.go.jp

ホームページ:http://www.lyon.fr.emb-japan.go.jp/jp/

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