在フィジー大使館からの注意喚起(ジカウイルス感染症)

世界保健機関(WHO)は、コロンビア、モルディブ及びフィジーにおけるジカウイルス感染症の伝播状況に関するカテゴリーを変更しました。フィジーは4つのカテゴリーのうち最も深刻なカテゴリー1から1段階下のカテゴリー2に引き下げられましたが、引き続き同感染症に注意してください。

フィジーにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在フィジー日本国大使館

1.WHOによるジカウイルス感染症の伝播状況に関するカテゴリー変更

(1)世界保健機関(WHO)は、ジカウイルス感染症の伝播状況及びその潜在性に応じて以下の4つのカテゴリーに分類して注意喚起を行っており、妊娠中の女性に対して、カテゴリー1及び2に含まれる地域には渡航しないよう呼びかけています。

(2)今般、WHOは、コロンビア、モルディブ及びフィジーの現在の伝播状況に鑑み、これらの国の分類をカテゴリー1から「カテゴリー2:2015年以前にウイルス伝播が確認又は2015年以降新たに感染事例が報告され、中断なく感染伝播が起きている地域」に変更しました

○カテゴリー1:2015年以降初めて又は再び感染事例が報告され、現在も感染伝播が起きている地域

○カテゴリー2:2015年以前にウイルス伝播が確認又は2015年以降新たに感染事例が報告され、中断なく感染伝播が起きている地域

○カテゴリー3:感染伝播は途絶えているが、将来感染伝播が起こる可能性がある地域

○カテゴリー4:ネッタイシマカの生息が確認されているが、これまでに感染事例の報告がない地域

2.ジカウイルス感染症について

(1)感染経路

 ジカウイルスを持ったネッタイシマカヒトスジシマカに刺されることで感染します。感染した人を蚊が刺すと、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊に他の人が刺されると感染する可能性があります。また、母胎から胎児への感染(母子感染)、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。こうしたリスクを考慮し、流行地域に滞在中は、症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようご注意ください。また、流行地域から帰国した人(性別にかかわらず)は、症状の有無にかかわらず、最低6か月間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えるようにしてください。なお、性行為による感染は、男性から女性パートナーのみならず、女性から男性パートナーへの感染例も報告されています。

(2)症状

 ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2〜12日であり、主に2〜7日で、およそ2割の人に発症すると言われています。発症すると軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈しますが、一般的にデング熱チクングニア熱より軽症と言われています。

(3)治療方法

 現在、ジカウイルス感染症には有効なワクチンや特異的な治療法はなく、対症療法が行われます。ジカウイルス感染症が流行している地域で蚊に刺された後に発熱が続く、または発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関への受診をお勧めします。

(4)予防

 ジカウイルス感染症には有効なワクチンもなく、蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。発生地域に旅行を予定されている方は、十分注意の上、感染予防に努めてください。また、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は忌避剤を使用し、蚊に刺されないための対策を行ってください。

詳細は外務省海外安全ホームページの以下のアドレスでご覧ください。

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C197.html

在フィジー日本国大使館 領事・警備班(担当:藤井、山中、萩野)

住所:(G.P.O. Box 13045) Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電話:(679)330−4633 (9:00〜13:00、14:00〜16:00)

FAX:(679)330−2984

メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp

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