在ナイジェリア大使館からのお知らせ(ラッサ熱の発生状況)

●8月初旬にラゴス市内の病院でラッサ熱罹患死亡者2名が確認されました。現在、死亡者と関わりのあった約60名が感染有無確認のための特別隔離検査体制下にありますが,今のところ新たな感染の報告はありません。

●ラッサ熱は,例年は乾季に発生するものの,今回は雨季に入ってからの罹患という希有な例ということもあり,それだけに,今後の動向を引き続き注視する必要があります。

1 ラッサ熱の発生状況と現状

(1)8月初旬,ラゴス市Idi-Arabaにある病院(University Teaching Hospital)に於いて,ラッサ熱(Lassa Fever)の罹患死亡者2名が確認されました。現在、死亡者と関わりのあった約60名が感染有無確認のための特別隔離検査体制下にありますが,今のところ新たな感染の報告はありません。

(2)ラッサ熱の潜伏期間は「21日間」とされており,特別検査対象となっている人たちについても,当該期間が過ぎれば「感染なし」との認定が下されます。関係者個々の死亡者との接触時期には各々差異があるため,当該関係者は日々減少傾向にあるようです。

2 ラッサ熱について

(1)感染源ほか

ラッサ熱はノネズミ(マストミス)の糞から経口感染し,乾季の野焼きでノネズミが拡散するため流行が起きるといわれています。そのため,水・食事に対する注意が必要です。

既述のとおり,ラッサ熱は,例年は乾季に発生するものの,今回は雨季に入ってからの罹患という希有な例ということもあり,それだけに,今後の動向を引き続き注視する必要があります。

(2)症状

 症状はインフルエンザと類似しており,発熱,頭痛,関節痛などです。腹痛,嘔吐,下痢なども生じ,放置するとショックを生じ,その際の死亡率は20%ほどと言われています。

(3)治療

 ラッサ熱の治療にはリバビリン(Ribavirin)という抗ウイルス薬が効果があるとのことですが,在庫のある病院は限定されているようです。感染の疑いありと思われる場合には,現地医師などに在庫の有無をご確認いただくとともに,大使館(医務班)にもご相談ください。

(4)予防

 (ア)予防接種

 現在のところ有効なワクチンはありません。

(イ) 感染予防

  経口感染ですので,水・食事は加熱処理をしっかりするなど充分に注意してください。

  感染したヒトからの飛沫感染(カゼの感染と同様)も起きるため,特に地元の病院での感染が比較的多いのではと考えられます。そのため特に地元の病院には安易に近寄らないほうが良いでしょう。

3 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

 3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/)。

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)

○外務省領事局政策課(海外医療情報)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367

○外務省海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/(PC版)

  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.htmlスマートフォン版)

  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(モバイル版)

(現地在外公館連絡先)

○在ナイジェリア日本国大使館

電話:(市外局番09) 461-2713,2714,3289,3290

国外からは(国番号234)9-461-2713,2714,3289,3290

ホームページ:http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/

世界の医療事情:

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/nigeria.html

(了)