在ナイジェリア大使館からの注意喚起(犯罪集団「バドゥー」)

●ナイジェリア(西部ラゴス州ほか)で、カルト犯罪集団「バドゥー」による殺戮行為が連続発生。

●現地当局が本件被疑者の拘束を進め、地区住民は予防策を講じているものの、バドゥー幹部は今なお逃走中で、事態解決には更に時間がかかる模様。

●事件発生地区(Ikoroduおよびその周辺)への立ち入りは禁止し、同地区居住者は、現地治安関係者との連絡を密にしつつ、外部侵入者への充分な防犯対策を講じて欲しい。

在留邦人等の皆様へ

2017年7月13日

在ナイジェリア日本大使館

1. ナイジェリア(西部ラゴス州ほか)で、カルト犯罪集団バドゥー(Badoo)活動家による殺戮行為がラゴス州Ikoroduほかで連続発生しています。 被害者は主に女性ですが、子供も巻き添えになって殺害されている事例もあります。

2. 殺戮事件は主に深夜(午前0時から午前4時までの間)の寝静まった時間帯に発生しており、寝込みを襲って自宅に押し入り、女性を強姦した後、石で頭を叩き割り、流れた血を使って部屋の壁に「犯行」宣告文を書き込む、という凄惨且つ冷酷な手口です。

3. 6日(木)にラゴス州Ikoroduで行われた現地関係者協議で、地区ごとの宿直(不寝番)設置など徹底した監視・取締り策推進が決議されたほか、女性限定の夜間外出禁止令も出されるなど、相応の対策が執られているようですが、被疑者(※延べ100人以上に上るとの報道もあり)の拘束が進む一方で「バドゥー」幹部の所在はなお不明であり、根絶の目処はまだ立っていません。

4. ついては、Ikoroduやその周辺への不要不急の立ち入りは行わないよう呉々も御注意いただくとともに、当該地区やその近辺に在住の方々におかれては、地区治安関係者等との連携・情報共有を密接に行い、特に夜間の外出などは厳に控えるとともに、外部からの侵入者を防ぐための充分な防犯対策(二重鍵の設置、道路に面した箇所の窓枠への鉄格子設置、主寝室等「セーフティ・ヘブン・エリア」(=絶対安全区画)を設定し、同エリア扉の鉄扉化・窓枠には鉄格子の設置、警報装置を使用した警備会社による緊急時の武装警察官の応援派遣契約など)を施していただくことをお薦めします。

5. 万一、本件を含め、強盗・誘拐の被害に遭遇しそうになった場合は、まず可能な限り迅速に現場から避難・離脱することを優先して下さい。その際、常に「慌てず・急いで」冷静に判断・行動することを心がけ、知人や家族、また周囲の人々に速やかに連絡して助けを求めて下さい。その後、自らの安全を確保した上で、日本国大使館あて概要を通報ください。当館から治安機関に捜査の申し入れ等を行うなど必要な支援・対応をさせていただきます。   (了)