「タイトル」
在ナイジェリア大使館からの注意喚起(広域情報)
「ポイント」
●イスラム過激派組織ISILがラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しています。
●5月27日(土)から6月27日(火)頃は,イスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード)に当たります。
●最新情報の入手に努め,テロの標的となりやすい場所を訪れる際には,安全確保に十分注意を払ってください。情報収集には「たびレジ」を活用してください。
「本文」
在留邦人等の皆様へ
2017年6月13日
在ナイジェリア日本大使館
1 6月12日,イスラム過激派組織ISIL (イラク・レバントのイスラム国)は,ラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しました。ISILは,2015年及び2016年にも同様の声明を発出しています。同声明との関係は明らかではありませんが,過去2年,ラマダン月に多数のテロ事件が発生しています。
今年についてもラマダン開始後,多数のテロが発生しており,そのうちイラン,仏,オーストラリア,英国,フィリピン等での事件については,必ずしも関与は明確ではないものの,ISILが犯行を主張しています。
2 5月27日(土)から6月24日(土)頃は,イスラム教徒が日の出から日没まで断食を行うラマダン月に当たります。ラマダン終了後には約3日間(6月25日(日)頃から6月27日(火)頃),イードと呼ばれるラマダン明けの祭りが行われます。
(※)ラマダン月の期間は目視による月齢観測に依拠するため,上記日程は直前に変更されることがあります。
3 つきましては,近年,ラマダン月に多くのテロが発生していることを意識し,以下の対策をお願いします。
(1)最新の関連情報の入手に努め,ここが「日本ではない」ということを忘れず注意を怠らない。
(2)金曜日に注意する。金曜日はイスラム教徒が集団礼拝を行う日であり,その際,モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがあります。本年のラマダン月については,6月2日,9日,16日及び23日が金曜日に当たります。
(3)可能な限りテロの標的となりやすい場所(※)には訪れないようにする。仮に同所を訪れざるを得ない際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,きるだけ滞在時間を短くする等,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
(※)イベント会場・ショッピングモール・スーパーマーケット等不特定多数が集まる場所,レストラン,ホテル,モスク・教会,公共交通機関,ホテルなどの宿泊施設,ビーチ等のリゾート施設,観光施設,政府・軍・警察関係施設(含む刑務所),欧米関連施設(含むレストラン)等
(4)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には,現場からの避難を第一に考え,冷静に行動するように努める。
【車両突入の場合】
●ガードレールや街灯などの遮へい物がない歩道などでは危険が増す。
【コンサート会場,スポーツの競技場等の閉鎖空間】
●会場には時間より早めに入る,終了後はある程度時間を置いてから退出するなど,人混みを避けるよう努める。
●セキュリティの確保されていない会場の外側や出入口付近は危険であり,こうした場所での人だまりや行列は避けるようにする。
●不測の事態の発生を念頭に,会場の出入口や非常口,避難の際の経路等についてあらかじめ入念に確認する。
●周囲がパニック状態になっても冷静さを保つように努める。
【爆弾,銃器を用いたテロに遭遇した場合】
●爆発,銃撃の音を聞いたらその場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
●頑丈なものの陰に隠れる。
●周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合,出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり,注意が必要。
4 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。さらに,短期でも当地訪問者を御存じの方は,緊急時の安否確認及び海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとることが可能な外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録を,3か月以上滞在される方は在留届の提出をするように働きかけをお願いします。また,スマートフォンで「たびレジ」に登録すること,希望する国の海外安全情報を閲覧・受信すること等ができる「海外安全アプリ」もあわせて御利用可能ですので,必要に応じてその旨,お伝えいただければ幸いです。
5 海外滞在中の安全対策については,「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」も参照してください。
(http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html)
● 外務省海外安全ホームページ(※各国の詳細・最新の安全情報はこちらを御覧ください。)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
● 外務省海外旅行登録「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/
● 在留届(3か月以上滞在される方)
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/
● スマートフォン用 海外安全アプリ
http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html
(外務省関係課室連絡先)
● 外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
● 外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
● 外務省領事サービスセンター
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
● 在ナイジェリア日本大使館
警備・領事班
TEL:(234−9)461−2713〜2714,3289〜3290(代)
(※不通の場合)080−3629−0293(緊急電話)
メールアドレス:visanigeria@la.mofa.go.jp
(参考広域情報・スポット情報)
・イラン:テヘランにおけるテロ事件の発生に伴う注意喚起(更新)(2017年06月08日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C129.html
・オーストラリア:メルボルンにおけるテロ事件発生に伴う注意喚起(2017年06月06日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C125.html
・欧州でのテロ等に対する注意喚起(更新)(2017年06月06日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C124.html
・英国:ロンドンにおけるテロ事件の発生に伴う注意喚起(更新)(2017年06月04日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C122.html
・フィリピン:マニラのリゾートホテルにおける銃撃事件(2017年06月02日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2017C119.html
・ラマダン月のテロについての注意喚起(2017年05月22日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C107.html
(了)