【安全情報】英国テロ警戒レベルの引き下げ

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平成29年5月30日

5月29日、外務本省は、次の安全情報（スポット情報）を発出しましたので、お知らせします。英国の警戒レベルが、マンチェスターのテロ発生以前のレベルに引き下げられたことは昨２９日ご連絡さし上げところであり、一部重複しますが、引き続きテロへの警戒を継続して下さい　。

件名：英国：テロの脅威に関する注意喚起

（ポイント）

●英国は，テロ脅威レベルを５段階中最高レベルの「critical」（危機的）から，その次に高い「Severe」（深刻）に引き下げました。

●しかしながら，これはテロ攻撃が発生する可能性がいまだ極めて高いことを意味しますので，引き続きテロに注意して下さい。

（内容）

１　５月２２日午後２２時３０分頃（現地時間），マンチェスター市中心部のマンチェスター・アリーナで，コンサートの終わりに会場の出口付近で爆発物を爆発させるテロ事件が発生し，現地当局はこれまでに２２名が死亡と発表し，報道では１００名以上が負傷したとされています。また，ＩＳＩＬは本件について犯行声明を発出し，更なるテロを予告しています。

２　本テロ事件を受け，英国はテロ脅威レベルを５段階中最高位の「critical」（危機的）に一時引き上げましたが，その後の状況を踏まえ，５月２７日に上から２番目に高い「Severe」（深刻）に引き下げました。しかしながら，「Severe」もテロ攻撃が発生する可能性がいまだ極めて高いことを意味しており，引き続き注意が必要です。

　また，６月８日に下院総選挙を控えていること，５月２７日からラマダン月間に入っていることや，本テロ事件との関係は不明ですが，ナイトクラブ，映画館等の閉鎖空間や，逆に野外での大規模行事や政治集会等でのテロがネット上で呼びかけられていることもあり，更なるテロの発生が懸念されます。

３　つきましては，マンチェスターをはじめとして，英国に渡航・滞在される方は，以下の対策をお願いします。

（１）最新の関連情報の入手に努める。

（２）やむを得ずテロの標的となりやすい場所（※）を訪れる際には，周囲の状況（特にイベント会場の出入口付近）に注意を払い，不審な状況を察知したら速やかにその場を離れる等，安全確保に十分注意を払う。

（※）コンサート会場などのイベント会場，公共交通機関，観光施設，デパートや市場など不特定多数が集まる場所や政府施設等

４　海外渡航前には万一に備え，家族や友人，職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。３か月以上滞在する方は，緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

（http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html ）

また，３か月未満の旅行や出張などの際には，海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう，「たびレジ」に登録してください。

（詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照）

５　なお，テロ・誘拐対策に関しては，以下も併せて御参照ください。

（１）パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q＆A」

（２）パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」