在ベネズエラ大使館(集会・デモに関する注意喚起)

安全情報No.18/2017年(野党支持者による抗議集会・デモに関する注意喚起)

野党連合MUDは,制憲議会への反対,マドゥーロ大統領の退陣,憲法秩序の回復及び民主主義の尊重,諸選挙の実施等を求め,5月10日(水),カラカスにおいて,抗議集会やデモを呼びかけています。

4月以降,野党支持者と治安機関(国家警備軍(GNB),国家警察(PNB))の衝突が相次いでおり,多数の死傷者や逮捕者が出ているほか,夜間には,貧困地区の一部住民が,店舗を襲撃したり建物に火を放ったりする等混乱を助長しています。

つきましては,不測の事態に備え,下記の情報をご参照頂き,集合場所付近には,絶対に近づかないようにお願いします。

ベネズエラにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

ベネズエラ日本国大使館

1 内容

野党連合MUDは,制憲議会への反対,マドゥーロ大統領の退陣,憲法秩序の回復及び民主主義の尊重,諸選挙の実施等を求め,5月10日(水),カラカスにおいて,抗議集会やデモを呼びかけています。

2 抗議集会の予定

5月10日(水)午前10時頃より,カラカスのいずれかの場所(チャカオ市内:パルケ・クリスタル,アルタミラ広場と思われます)に集合した後,リベルタドール通りを西進し,リベルタドール市内の最高裁判所(TSJ)に向かう予定です。

*野党支持者の一部は,治安機関の催涙弾に対し,排泄物の投げつけ等による抵抗を呼びかけています。

3 注意事項

(1)10日は,バスや地下鉄等の公共交通機関が閉鎖されるほか,フランシスコ・ファハルド高速道路,フランシスコ・デ・ミランダ通り等の主要道路が閉鎖されると思われます。

(2)これまで国家警備軍(GNB)や国家警察(PNB)が,道路封鎖や催涙弾等を使用して,セントロ地区へのデモの進入を阻止する構えを見せていたことから,10日(水)もプラザ・ベネズエラやフランシスコ・ファハルド高速道路のベジョ・モンテ付近やコタ・ミル高速道路(ボヤカ通り)おいて,デモ隊との衝突が予想されます。

(3)また,デモ終了後,チャカオ市内各地(カントリークラブ地区,アルタミラ広場等)にデモ隊が再集合し,これを排除しようとする治安機関との衝突の可能性があるほか,リベルタドール市1月23日地区,エル・パライソ地区,エル・バジェ地区,スクレ市ペタレ地区等で,夜間,小規模の暴動や略奪,道路でゴミを燃やす等の騒擾事案が発生するおそれがあります。

(4)抗議集会・デモの時間や場所の変更の可能性もありますので,外出時には,事前に,外出先や経路の状況を確認して下さい。また,治安機関は,デモを制圧する際,たびたび催涙ガスを使用しており,催涙弾が人体に直撃して死亡する事件も発生しているほか,催涙弾の中には,劇症アナフィラキシーショック死や視覚障害,脳障害を引き起こす可能性のあるガスも含まれています。そのため,催涙弾が使用される場面に遭遇してしまった場合は,風上や建物内に避難するようにして下さい。

(5)現下の厳しい経済状況や治安の悪化もあり,当面,夜間早朝の外出及び不要不急の外出は控え,できる限り,食料品・飲料水等の備蓄に努め,やむなく外出せざるを得ない場合には,テレビ・ラジオ・インターネット等で,事前に外出先や経路の状況を確認するようにお願いいたします。

4 連絡先

ベネズエラ日本国大使館  電話:0212−262−3435