在ペルー大使館からの安全情報(危険情報の改訂)

・ペルー危険情報(一部地域の危険レベル引き下げ・解除)。

(Informacion sobre la seguridad ciudadana. Disculpe que no se envie en espanol.Si tiene alguna consulta, comunicarse con la Embajada del Japon.)

ペルーにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在ペルー日本国大使館

今般,ペルーの危険情報の内容が更新され,外務省海外安全ホームページに掲載されました。

是非とも御一読の上,安全対策の一助としてください。

(PC)==> http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2017T034.html

(携帯)==> http://m.anzen.mofa.go.jp/mbhazardinfo.asp?hazardInfoflg=2&infocode=2017T034

(危険情報本文)(カラー地図は上記「PC」リンクから御覧下さい。)

●ロレト州(マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町,ヤバリ町),クスコ州(ラ・コンベンション郡エチャラテ町,キンビリ町,ピチャリ町,ビルカバンバ町,インカワシ町,ビリャ・ビルヘン町),フニン州(ワンカヨ郡サント・ドミンゴ・デ・アコバンバ町,パリアワンカ町,コンセプシオン郡アンダマルカ町,コマス町,サティポ郡(サティポ町,リオ・ネグロ町を除く)),ワンカベリカ州(タヤカハ郡(アコスタンボ町,アワイチャ町,ニャウインプキオ町,パソス町を除く)),アヤクチョ州(ワンタ郡(ワマンギーヤ町,イガシン町を除く),ラ・マル郡)

 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●コロンビアとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町及びヤバリ町を除く),アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地帯

 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●ワヌコ州(レオンシオ・プラド郡,ワマリエス郡,マラニョン郡,ワカイバンバ郡),ウカヤリ州(パドレ・アバッド郡),サン・マルティン州(トカチェ郡),フニン州(サティポ郡サティポ町,リオ・ネグロ町),ワンカベリカ州(ワンカベリカ郡,タヤカハ郡アコスタンボ町,アワイチャ町,ニャウインプキオ町,パソス町),アヤクチョ州(ワンタ郡ワマンギーヤ町,イガシン町)

 :レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

●リマ州(リマ市(首都)及びカヤオ憲法特別市),フニン州(ワンカヨ郡(サントドミンゴ・デ・アコバンバ町及びパリアワンカ町を除く)),ハウハ郡,ワヌコ州(アンボ郡)サン・マルティン州(マリスカル・カセレス郡,サン・マルティン郡)

 :レベル1:十分注意してください。(継続)

●ワンカベリカ州(アコバンバ郡,チュルカンパ郡),アプリマック州(チンチェロス郡),アンカシュ州(パリャスカ郡,ラ・リベルター州パタス郡),フニン州(チャンチャマヨ郡),パスコ州(オクサパンパ郡),アヤクチョ州(ワマンガ郡キヌア町),ワヌコ州(ワヌコ郡),カハマルカ州(サンタ・クルス郡)

 :危険レベルの解除

【ポイント】

●今回一部地域の危険レベルを引き下げましたが,全国の主要な観光地では,外国人の旅行者を対象とした強盗及びスリ・ひったくり等の一般犯罪が頻発していますので,引き続き十分注意してください。

●近年,ペルーにおいて一般人や外国人を標的とした過激なテロ事件は大きく減少していますが,山岳地帯の一部(レベル3の地域)では引き続きテロや誘拐事件が発生しています。同地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

☆詳細については,以下の内容をよくお読みください。

1.概況

(1)ペルーにおいては,主要な観光地(リマ,クスコ,マチュピチュナスカ,プノ,イカ,アレキパ,トルヒーヨ等の中心部や周辺遺跡)では,旅行者の脅威となるようなテロ・誘拐事件の発生は確認されていませんが,外国人の旅行者を対象とした強盗及びスリ・ひったくり等の一般犯罪が頻発しています。カメラ,携帯電話(特にスマートフォン),携帯音楽プレーヤー,タブレット端末,現金等の貴重品の管理には注意してください。

(2)かつてセンデロ・ルミノソ(SL)等のテロ組織が全国で猛威を振るいましたが,治安当局による掃討作戦や治安対策強化の結果,テロ組織の活動地域は次第に一部山岳地帯アプリマック,エネ及びマンタロ川渓谷地域(VRAEM地域)を中心(フニン州,ワンカベリカ州,クスコ州及びアヤクチョ州の一部をなす7郡)に限定されるようになりました。同地域では散発的にテロ事件や誘拐事件が発生しており,国軍等治安機関によるSLの追跡・掃討作戦が行われているため,渡航は止めてください。

(3)近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセルイスタンブールジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢

(1)ロレト州(マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町,ヤバリ町),クスコ州(ラ・コンベンション郡エチャラテ町,キンビリ町,ピチャリ町,ビルカバンバ町,インカワシ町,ビリャ・ビルヘン町),フニン州(ワンカヨ郡サント・ドミンゴ・デ・アコバンバ町,パリアワンカ町,コンセプシオン郡アンダマルカ町,コマス町,サティポ郡(サティポ町,リオ・ネグロ町を除く)),ワンカベリカ州(タヤカハ郡(アコスタンボ町,アワイチャ町,ニャウインプキオ町,パソス町を除く)),アヤクチョ州(ワンタ郡(ワマンギーヤ町,イガシン町を除く)),ラ・マル郡

 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 これらの地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

ア ロレト州(マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町,ヤバリ町)

 上記地域においては,コカ葉栽培地や麻薬精製工場が増加していることから,政府は,2014年9月11日に非常事態宣言を発令して以降,麻薬密輸対策活動を行っています。しかし,その後も犯罪組織と治安部隊の衝突が度々起きています。

イ クスコ州(ラ・コンベンシオン郡エチャラテ町,キンビリ町,ピチャリ町,ビルカバンバ町,インカワシ町,ビリャ・ビルヘン町),フニン州(ワンカヨ郡サント・ドミンゴ・デ・アコバンバ町,パリアワンカ町,コンセプシオン郡アンダマルカ町,コマス町,サティポ郡(サティポ町,リオ・ネグロ町を除く),ワンカベリカ州(タヤカハ郡(アコスタンボ町,アワイチャ町,ニャウインプキオ町,パソス町を除く)),アヤクチョ州(ワンタ郡(ワマンギーヤ町,イガシン町を除く)),ラ・マル郡

 上記の地域においては,麻薬栽培地域があり,テロリスト及び犯罪組織が活動しており,テロ事件の発生等もみられます。また,SLのメンバー等が活動しているとされる上記4州7郡では非常事態宣言の発出が継続され,国軍等治安機関によるSLのメンバー等の掃討作戦が行われています。

2016年にこれらの地域で発生したテロ事案等は以下のとおりです。

(ア)2月,アヤクチョ州ラ・マル郡アイナ町に所在する陸軍特殊部隊基地をSL武装グループが襲撃,銃撃により下士官1名が負傷した。

(イ)2月,アヤクチョ州ラ・マル郡アイナ町ハイウェイにおいて,走行中の警察車両4台がSL武装グループから銃撃を受け,警察官1名が負傷した。

(ウ)4月,フニン州ワンカヨ郡サント・ドミンゴ・デ・アコバンバ町において,大統領選挙の投票箱を搬送していた陸軍パトロール部隊がSL武装グループの待ち伏せ攻撃を受け,兵士8名と民間人2名が死亡した。

(エ)4月,アヤクチョ州ワンタ郡ヨチェグア町の河川において,海軍の巡視ボートがSL武装グループの襲撃を受け,銃撃により兵士1名が負傷した。

(オ)4月,アヤクチョ州ワンタ郡ヨチェグア町に所在する国家警察テロ対策基地がSL武装グループの襲撃を受けた。

(カ)5月,アヤクチョ州ワンタ郡ヨチェグア町において,陸軍部隊とSL武装グループの銃撃戦が発生,VRAEM地域で活動するグループの軍事的指導者,通称「同志アレハンドロ」が死亡した。

(キ)5月,フニン州ワンカヨ郡サント・ドミンゴ・デ・アコバンバ町において,陸軍パトロール部隊がSL武装グループの襲撃を受けた。

(ク)6月,フニン州ワンカヨ郡パリアワンカ町に所在する大統領選挙投票所が,SL武装グループから襲撃を受けた。

(ケ)7月,クスコ州ラ・コンベンション郡エチャラテ町に所在する天然ガスパイプラインを警備する陸軍部隊が,SL武装グループの襲撃を受け,銃撃により兵士1名が負傷した。

(コ)7月,クスコ州ラ・コンベンション郡エチャラテ町に所在する天然ガスパイプラインを警備する陸軍部隊の宿営所が,SL武装グループの襲撃を受けた。

(2)コロンビアとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町及びヤバリ町を除く),アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地帯

 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

 これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください。

ア コロンビアとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡ラモン・カスティーヤ町及びヤバリ町を除く)

 コロンビアとの国境を接する地域は,犯罪組織による麻薬密輸ルートになっているとみられており,また,コロンビアのゲリラ組織の影響力が強い地域に隣接していることから,同地域に立ち入れば,襲撃,誘拐事件といった不測の事態に巻き込まれる可能性が十分にあります。

イ アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地域

アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地域は,1998年にペルー・エクアドル両国間の国境紛争が解決した後も,未だ地雷や不発弾が埋まっている場所があり,主要な幹線道路を除き大変危険です。

(3)ワヌコ州(レオンシオ・プラド郡,ワマリエス郡モンソン町,マラニョン郡チョロン町,ワカイバンバ郡),ウカヤリ州パドレ・アバッド郡,サン・マルティン州(トカチェ郡),フニン州(サティポ郡サティポ町,リオ・ネグロ町),ワンカベリカ州(ワンカベリカ郡,タヤカハ郡アコスタンボ町,アワイチャ町,ニャウインプキオ町,パソス町),アヤクチョ州(ワンタ郡ワマンギーヤ町,イガシン町)

 :レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

 これらの地域においては,これまでテロ対策のため非常事態宣言が発出・延長されていましたが,治安当局によるテロ組織掃討作戦が功を奏し,同地域におけるテロ発生のリスクは少なくなっているとして,2015年に同非常事態宣言が解除されました。その後テロ事件は発生しておらず,かかる状況を踏まえ,同地域の危険情報を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げますが,引き続きこれらの地域への渡航に当たっては,危険を避けるための特別な注意が必要です。

(4)リマ州リマ市(首都)及びカヤオ憲法特別市,フニン州(ワンカヨ郡(サントドミンゴ・デ・アコバンバ町及びパリアワンカ町を除く),ハウハ郡),ワヌコ州アンボ郡,サン・マルティン州(マリスカル・カセレス郡,サン・マルティン郡)

 :レベル1:十分注意してください。(継続)

 これらの地域への渡航に当たっては,危険を避けるための特別な注意が必要です。

ア リマ州リマ市(首都)及びカヤオ憲法特別市

首都リマ市においては,貧困地域を中心に一般犯罪が発生しています。特にけん銃を使用した路上強盗や家屋に侵入しての強盗・窃盗事件,車両強盗や若者集団によるひったくり,金銭目当てのいわゆる短時間誘拐が発生しています。また,政府関連施設が集中するリマ市の中心部では,政府への要求を掲げた各種団体によるデモ・抗議行動・集会等が頻繁に行われており,治安当局と衝突することもあります。

 リマ国際空港(ホルヘ・チャベス空港)があるカヤオ憲法特別市からリマ市の市街地に向かう幹線道路では,車両を狙った強盗事件(窓割り強盗)等が発生しています。

イ フニン州(ワンカヨ郡(サントドミンゴ・デ・アコバンバ町及びパリアワンカ町を除く),ハウハ郡),ワヌコ州アンボ郡,サン・マルティン州(マリスカル・カセレス郡,サン・マルティン郡)

これらの地域は,麻薬生産地域に近いこともあり,大きなテロ事件等に発展していませんが,麻薬組織やテロ組織が活動しています。

(5)ワンカベリカ州(アコバンバ郡,チュルカンパ郡),アプリマック州チンチェロス郡,アンカシュ州パリャスカ郡,ラ・リベルター州パタス郡,フニン州チャンチャマヨ郡,パスコ州オクサパンパ郡,アヤクチョ州ワマンガ郡キヌア町,ワヌコ州ワヌコ郡,カハマルカ州サンタ・クルス

:危険レベルの解除

ア ワンカベリカ州(アコバンバ郡,チュルカンパ郡),アプリマック州チンチェロス郡,アンカシュ州パリャスカ郡,ラ・リベルター州パタス郡,フニン州チャンチャマヨ郡,パスコ州オクサパンパ郡,アヤクチョ州ワマンガ郡キヌア町,ワヌコ州ワヌコ郡

これらの地域においては,かつてテロ事件等が頻繁に発生していたため,注意を呼びかけていましたが,治安当局のテロ組織掃討作戦や治安対策の強化の結果,近年テロ事件等が発生しておらず,また治安状況も安定していることから,これらの地域の危険情報「レベル1:十分注意してください。」を解除します。

イ カハマルカ州サンタ・クルス

カハマルカ州サンタ・クルス郡では,鉱山開発に反対する住民らのデモにより,2011年以降,鉱山開発が中断されていました。このため関連企業は,住民のためにインフラ整備を行う等,開発再開に向け住民との交渉を重ねてきましたが,デモが沈静化せず,開発再開の目処が立たないことから,2016年4月,関連企業は同鉱山開発からの撤退を発表しました。以降,同地域でデモの発生は見られず,治安状況も安定していることから,同地域の危険情報「レベル1:十分注意してください。」を解除します。

3.渡航・滞在に当たっての注意

(1)滞在中は,下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。詳細は「安全対策基礎データ」(防犯・トラブル回避に役立つ基礎情報,http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=261 )や「安全の手引き」(在留邦人向けの滞在にかかる留意事項,http://www.pe.emb-japan.go.jp/jp/Anzennotebiki.pdf )をご確認ください。

また,報道,日本国外務省,在ペルー日本国大使館,現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。

(2)一般的な注意事項

ア 都市部の貧困地区や地方の山岳地域,密林地域の奥地は当局の管理が及ばない場所も多いので,立ち入ることは控えてください。

イ ひったくりや強盗等の犯罪は,高級住宅街,商業地域でも発生していますので,夜間の外出は控え,昼間であってもできるだけ人気のない場所での単独行動は避けるようにしてください。外出中は,身の周りの安全に注意し,近くで暴動等の不測の事態が起きた場合は,ホテルなど安全が確保できる場所で,事態が収まるまで待機してください。

ウ 最近,無線LANが利用できる飲食店においてパソコン,スマートフォン等の電子機器を狙ったグループ強盗による被害が発生しているため,パソコン等は目立たないように携行するとともに,滞在先でパソコン等を使用する際は,人目につく場所での使用を避けて使用してください。

エ ペルー国内における移動手段としては,飛行機の他に長距離バスによる移動が一般的ですが,長距離バスは,整備不良・違法改造,運転手の居眠り・無謀運転・飲酒運転等が原因で事故が発生しています。また,車内での睡眠中の荷物窃盗被害が報告されている他,長距離バスを狙った強盗被害(路上に障害物を置いてバスが停車したところを襲う手口)も発生しています。ペルー国内での長距離移動は,なるべく航空便を利用することをお勧めしますが,やむを得ずバスで移動する場合には,十分信用のおけるバス会社を利用し,夜間の移動は避け,日中に移動するよう心掛けてください。

オ 陸路で入国する際には,自身で出入国管理窓口に赴き,入国スタンプの押印を受けてください。入国スタンプがないことを理由に不法入国者として扱われ,出国許可を得るまでに長期間を要することもありますので,十分ご注意ください。

カ 一部の地域(危険レベル3)を除き,ペルーにおける誘拐発生件数は,他のラテンアメリカ諸国と比して少ないですが,用心は必要です。

誘拐から自分自身と家族の安全を守る心構えとして,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の安全の三原則を念頭に,日常における予防を忘れないでください。具体的には「高価なものを露出しない」,「外出や帰宅時に,不審者や不審車両が見あたらないか常に警戒する」等の注意が必要です(詳細はホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください。

また,誘拐を装い金銭をだましとる「偽装誘拐」も発生しているため,被害を防止するため,事実の確認(生存確認)を必ず行ってください。

キ リマ国際空港(ホルヘ・チャベス空港)からリマ市街地へ向かう際は,強盗等が発生し得る流しのタクシーの利用を避け,到着ターミナル内にデスクを構えるタクシー会社を選ぶようお勧めします。見知らぬ人から声をかけられても,相手の要求や勧めに応じないようにしてください。

 また,同空港からリマ市街地へ向かう幹線道路では,信号待ちをしている車の窓ガラスを割り,車内の荷物を強奪する窓割り強盗が発生していますので,鞄等は膝上や空いている席など車外から見える場所に置かず,足もとやトランクなど車外から見えないところに置いてください。

ク ペルーの通貨(ソル)に不慣れな旅行者等が街頭の両替商等で両替をした際,偽札を掴まされることがあります。同通貨に両替をする際は,必ず銀行,ホテル,空港内に店舗を構える両替所を利用するようお勧めします。

ケ 主要な観光地(クスコ,マチュピチュナスカ,プノ,イカ,アレキパ,トルヒーヨ等の中心部や周辺遺跡)では,外国人観光客を狙った強盗事件が発生していますので,日没後から早朝までの外出はなるべく避け,日中であっても団体行動をとるようにし,十分注意して行動してください。また,デモ,抗議活動,集会及びそれに伴う空港,鉄道,道路の封鎖(石を並べたりタイヤを燃やす等の行為)は,主要観光地やその周辺においても行われる場合がありますので,常に最新の関連情報の入手に努め,そうした場所に極力近付かず,また時間に余裕をもって行動してください。

コ ナスカの地上絵の観光飛行ツアーについては,2008年にセスナ機の事故(乗客のフランス人が死亡した事故及び日本人が乗った飛行機が緊急着陸した事故等)が発生し,2010年2月及び10月には小型飛行機が墜落し,外国人観光客を含む乗客が死亡する事故が発生しています。その後,負傷事故は発生していませんが,外国人観光客を乗せた小型飛行機が故障のため緊急着陸する事故が複数発生しています。同観光飛行ツアーに参加する際には,料金の安さではなく,安全基準を確認のうえ,会社を選んでください。

サ クスコやプノ等標高3,000mを越える高地では,高山病にかかる旅行者がおり,過去には死亡に至ったケースもあることから,クスコ,プノ,マチュピチュ等の高地を訪れる際は,高山病についての正しい基礎知識を持ち,余裕のある日程を組むようお勧めします。高地で市販されている酸素スプレー缶は高山病対策に有効です。なお,高山病予防薬としてはダイアモックス(アセタゾラミド)がありますが,使用についてはあらかじめ医師に相談するようお勧めします。

(3)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

3か月以上滞在する方は,在ペルー日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet

3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在ペルー日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

4.なお,隣国のコロンビア,エクアドル,ブラジル,ボリビアについてもそれぞれ「危険情報」が発出されていますので,参照してください。

在ペルー日本国大使館 領事部

Avenida San Felipe 356, Jesus Maria, Lima 11

電話:(+51-1)219-9551

Fax :(+51-1)219-9544

consjapon@li.mofa.go.jp

http://www.pe.emb-japan.go.jp/inicio_jp.html