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感染症スポット情報(黄熱病の流行(その5))

2017年3月17日

リオデジャネイロ日本国総領事館

感染症スポット情報

ブラジルにおける黄熱の流行(ブラジルに渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンの接種が

推奨されています。蚊に刺されないよう注意してください。)(その5)

【ポイント】

●ブラジル国内で引き続き黄熱が流行しており、今まで感染確定例が報告されていなかったリオデジャネイロ州においても、新たに感染確定例が報告されました。

●ブラジルの流行地域に渡航・滞在する際には、黄熱ワクチンの接種が推奨されています。現地に滞在中は蚊に刺されないための対策を講じてください。

1 ブラジルにおける黄熱の発生状況

(1)3月16日付けのブラジル保健省の発表によると、今般新たに、リオデジャネイロ州で黄熱感染例が2例(うち1例は死亡)確認されました。これにより、2016年12月1日以降にブラジル国内で感染確定例が報告された州は、これまで報告があったミナス・ジェライス州エスピリト・サント州及びサンパウロ州と合わせて4州となりました。

 同省は、2016年12月1日から2017年3月16日までにブラジル国内で発生した黄熱感染例を次のとおり発表しています。

              報告数     確定数     調査中   黄熱ではなかった数

ミナス・ジェライス州  1,155例(189例) 325例(111例) 749例(78例)  81例(0例)

エスピリト・サント州  297例 (54例)  93例(22例)  150例 (26例)  54例(6例)

サンパウロ州       25例 (4例)  4例 (3例)  11例 (1例)  10例(0例)

リオデジャネイロ州    3例 (1例)  2例(1例)    1例(0例)  0例    

バイーア州       19例 (1例)  0例   8例(1例)   11例(0例)

トカンチンス州     7例 (1例)  0例   6例(1例)   1例(0例)

ゴイアス州       7例 (0例)  0例   3例(0例)   4例(0例)リオク?ランテ?・ト?・ノルテ州     1例 (1例)  0例   1例(1例)   0例 

※()内は死亡例数

 最も多くの感染者が報告されているミナス・ジェライス州では、同州知事が1月13日付けで同州の4つの市(コロネル・ファブリシアーノ市、ゴベルナドル・ヴァラダレス市、マニュミリム市及びテオフィロ・オトニ市)に対して、黄熱に関する180日間の緊急事態宣言を発出しています。

(2)1月27日、ブラジルでの流行を受け、世界保健機関(WHO)は同国の黄熱リスク評価を見直し、これまで黄熱のリスク地域に含まれていなかったエスピリト・サント州(都市部を含む全域)、バイーア州の南部及びリオデジャネイロ州の北部(ミナス・ジェライス州及びエスピリト・サント州との隣接地域)を黄熱のリスク地域に追加し、ワクチンを接種するなどの対策をとるよう注意を促しています。

(参考)WHOによる黄熱リスク地域(英文):

http://www.who.int/csr/don/06-march-2017-yellow-fever-brazil/en/

http://www.who.int/csr/don/27-january-2017-yellow-fever-risk-map-brazil.png?ua=1

(3)2月1日、米国疾病管理予防センター(CDC)は、ブラジルに渡航する米国人に対して、「高度の注意(enhanced precautions)」を呼びかける渡航情報(3段階の中間レベル)を発出し、生後9か月以上の流行地域への渡航者は黄熱ワクチンを接種すべきとしています。また、前回の接種から10年以上が経過している者が、現在黄熱が流行している地域への渡航を予定している場合には追加の接種を検討するよう推奨しています。

(参考)

米国疾病予防管理センター(CDC)(英文)

https://wwwnc.cdc.gov/travel/notices

2 黄熱について

(1) 感染経路

 黄熱は、黄熱ウイルスに感染した蚊(ネッタイシマカ等)に刺されることでかかる全身性の感染症です。アフリカ(主に中央部)と南アメリカ(主にアマゾン地域)等で感染者が報告されています。ヒトからヒトへ感染することはありません。

(2) 症状

 通常3〜6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状を示します。感染しても症状がないか、軽い症状のみで終わる場合もありますが、症状を呈した患者のうち15%が重症になり、黄疸、出血傾向を来たし、重症になった患者の致死率は20〜50%に達すると言われています。発症した場合には、重篤になるリスクの高い感染症と言えます。

(3) 治療方法

 特別な治療法はなく、対処療法が行われます。

(4) 予防

 黄熱は、黄熱ワクチンの接種により予防することができます。1回の予防接種で終生免疫を獲得することができると言われており、WHOの勧告に基づき2016年7月11日以降、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間は、これまでの10年から生涯有効に変更されています。イエローカードは接種後10日後から有効となりますので、渡航を計画されている方は、早めに接種を行うことが大切です。なお、現在ブラジル政府は入国時にイエローカードの提示を求めていませんが、手続きが変更される場合もありますので、詳細は現地在外公館に確認し、最新の情報を入手してください。

 また、黄熱はウイルスをもった蚊に刺されることで感染することから、現地では、長袖・長ズボンを着用し、定期的に蚊の忌避剤を使用するなど蚊に刺されないための対策を講じてください。

 黄熱については、以下の厚生労働省及び厚生労働省検疫所のホームページもあわせてご参照ください。

(参考)

厚生労働省

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html 

厚生労働省検疫所

http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

3 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

 海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター

  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)

○外務省領事局政策課(海外医療情報)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367

○外務省 海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/

        (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

(現地在外公館連絡先)

○在ブラジル日本国大使館

  電話:(市外局番61)3442-4200

 国外からは(国番号55)-61-3442-4200

ホームページ:http://www.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html

○在リオデジャネイロ日本国総領事館

電話:(市外局番21)3461-9595

 国外からは(国番号55)-21-3461-9595

ホームページ:http://www.rio.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html