犯罪被害予防(凶器使用事件)に関するお知らせ

ノルトライン=ヴェストファーレン州にお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

デュッセルドルフ日本国総領事館

犯罪被害予防に関するお知らせ

先週来、ノルトライン=ヴェストファーレン州内各地で、以下のような凶器を使用した事件が連続発生しております。

○ 3月9日夜、デュッセルドルフ中央駅において、男性が斧で不特定多数に対して攻撃し、9名を負傷させた。被疑者男性には、精神的な問題があったと報じられている。

○ 3月13日夕方、デューレン市(ケルン市の西方約30キロメートルに所在)において、18歳のシリア人男性が、何者かに日本刀で切りつけられ、生命の危険が生じる程の重傷を負った。被疑者は現時点不明。

○ 3月13日夜、デュッセルドルフ市北部(Wittlaer地内)において、15歳の少年がナイフで刺されて重傷を負った。被疑者は同じく15歳の少年で、被疑者・被害者間で諍いがあった模様。

特に、不特定多数を狙った無差別殺傷事件が身近で発生した場合、ご自身や同伴者に、大きな危険が生じます。万一、そのような事態に巻き込まれた場合、次のような対応で自衛を試みるよう推奨致します。なお、本自衛に関するアドバイスは、治安関係のエキスパートによるものとして新聞(11日付ライニッシェ・ポスト紙)記事が紹介していた内容です。

1.被疑者との距離を確保する

  無差別殺傷を目的とする被疑者は、視界の中で動く人間に対して攻撃を加えてくるため、その視界内に入らないようにする。最も良いのは、被疑者との距離をできるだけ確保することで、全力で走って逃げるべきである。特に、凶器(ナイフ、斧、鉄棒等)で攻撃してくる被疑者の場合、攻撃範囲に入らなければ攻撃対象にはならないため、恐怖で固まることがないよう行動することが重要(※ ただし、ショック反応で身動きが取れなくなる可能性があることも考慮しておく)。

2.隠れる場所を見つける

  被疑者との距離を確保した後は、被疑者から見つからないような場所を探す。こちらから被疑者の動きが確認でき、被疑者からは見つからない場所で、かつ落ち着いて警察に通報できる場所が最適である。

3.ヒーローになろうとしないこと

  無差別殺傷被疑者を制圧するべくヒーローになろうとはせず、速やかに警察に通報すること。また、無差別殺傷被疑者に話しかけたりすることもしないこと。被疑者が混雑する電車内等で襲撃を始めた場合、退避できそうになかったら、最後は抵抗するしかない。その時は単独で抵抗するのではなく、周りの人と協力して、全員でかつ全力で被疑者の制圧を行うこと。

4.被疑者が建物内に侵入してきた場合

  建物には避難経路図等があるため、被疑者はそれを見て間取りを把握することができる。被疑者からの攻撃を引き延ばすためには、部屋に逃げ込んだ後は出入口ドアをバリケード等を作って封鎖し、窓等から内部が見えないよう部屋を暗くするとともに、できるだけ気配を消してじっとしていること。携帯電話は、警察への通報のためにオンにしておくべきだが、着信音やバイブ音が鳴らないように設定しなくてはならない。

万一に備え、家族や友人、職場等にご自身の滞在先や連絡先を伝えておくようにしてください。

海外渡航や在留の際に、緊急事態が発生した場合、外務省からは随時情報を提供致します。緊急事態の発生に際しては、「たびレジ」や在留届等であらかじめメールアドレスを登録いただいた方には、一斉メールにより、情勢と注意事項をお伝えしています。

■外務省海外旅行登録「たびレジ」(3ヶ月未満の渡航の方)

  https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

■在留届(3ヶ月以上滞在される方)

  http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

スマートフォン用「海外安全アプリ」

  http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

本メールは送信専用ですので、返信はご遠慮ください。

デュッセルドルフ日本国総領事館