リオ州軍警察が事実上のストに入る可能性(続報)

2017年2月10日

リオデジャネイロ日本国総領事館

リオ州の治安情報第12号

リオ州軍警察が事実上のストに入る可能性(続報)

1 軍警察家族によるストライキ

(1)昨日(9日)治安情報第11号でお知らせしたとおり、本日早朝から、リオ州軍警察の各施設周辺を警察官の家族が取り囲み、抗議活動を開始しています。

(2)本日午前9時現在、当館で把握している状況では、リオ市内一部の警察署周辺を警察官の家族が取り囲み、未払い給与の支払い、昨年末のボーナス(デシモ・テルセーロ)の支払及びオリンピック・パラリンピック期間中の超過勤務の支払等を求めています(リオ州内約100か所の警察施設のうち26施設で実施)。

(3)抗議活動は概ね平穏に行われており、参加人数、場所ともに限定的なだけでなく、州警察の活動を阻害しておらず、危惧されていた「警察官の実質的なスト」には至っていません。現時点、市内の治安、交通共に概ね平常を保っています。

(4)今後も引き続き、ニュース、新聞等を注視し、最新情報の入手に努めて下さい。

2 セントロ地区における抗議デモ

(1)昨日(9日)治安情報第10号でお知らせしたとおり、昨日午後、セントロ地区の州議会議事堂付近で州職員による大規模な抗議デモが発生しました。

(2)議事堂では、水道局民営化について審議しており、これに反対する州職員、及び現在審議中の州職員の年金等に関する法案に反対する州職員(警察、消防職員を含む)が長時間にわたって付近道路を封鎖したため、議事堂周辺は大きな交通渋滞が発生しました。

(3)デモは概ね平穏に推移していましたが、午後3時半頃、覆面姿の一部過激な団体と軍警察機動隊との間で衝突が発生し、7人が負傷(うち5人が警察官)したほか、1名が逮捕されています。

(4)また、上記覆面姿の集団に、商店、銀行等が襲撃され、窓ガラスが割られる等の被害も出ています。

【当館より】

○ 上記の通り、警察による実質的なストは一旦回避されましたが、警察の家族による抗議は続いており、警察力の低下に伴い、治安が悪化するおそれがあります、外出の際は普段以上に安全に留意するようにしましょう。

○ セントロ地区の州議会議事堂周辺のデモは、今後も継続して行われる可能性があります。当面の間、議事堂周辺への不要・不急の外出は避けるようにして下さい。

○ 引き続き、抗議デモ、ストライキに関する情報が入り次第、当館からメールマガジン、ホームページ等で最新情報を発信していきますので、ご参考にして下さい。