在フィジー大使館からの注意喚起(犯罪被害)

【要旨】今月に入り、窃盗、タクシーでのぼったくり、強盗などの犯罪によるフィジー在留邦人の被害が当館に多数報告されていますので、十分ご注意ください。

【本文】

フィジーにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在フィジー日本国大使館

1 今月に入り、窃盗、タクシーでのぼったくり、強盗などの犯罪によるフィジー在留邦人の被害が当館に多数報告されています。実際の被害事例を参考に被害防止に努めてください。

2 被害事例1(窃盗)

  とあるフィジー人から自家用車の故障を指摘され、当該フィジー人が知り合いの自動車工場まで同行してくれるとの申し出により自家用車に乗せた。途中で不審に思い、下車してくれるよう頼んだところ、当該フィジー人はすぐに下車した。その後、車内を確認したところ置いてあった財布が盗まれていた。

3 被害事例2(ぼったくり)

  スバ、ナンディにおいて、特に女性のみでタクシーに乗車した際にメーターを回さずに出発し、目的地で通常の何倍もの運賃を要求されるケースが多発している。

4 被害事例3(強盗)

  スバのナイトクラブにて早朝まで飲酒した後に、バスに乗るためバスセンターに向かって歩いていたところ、複数のフィジー人に囲まれ、持っていた財布や携帯電話を奪われた。邦人に大きなけがは無かったものの、同行者の外国籍の友人は顔面を殴打され、パスポート等の貴重品も奪われた。なお、同外国籍友人はけがの状況が思わしくなくフィジーでの治療が困難であったことから、翌日帰国することとなった。

5 このような被害に遭わないために,特に次の点にご注意ください。

○多額の現金や貴重品などはなるべく持ち歩かないようにする。

○荷物などを携行する場合は,身体の前に抱える,膝の上に置くなど常に自分の視野に所持品が入るように心がけるとともに,路上ではひったくり防止のため,車道と反対側に持つようにする。

○見知らぬ人からの声かけには応じない。

○タクシーに乗る際は、必ず運転手に対して料金メーターを使用するように求め、求めに応じない場合は下車し別のタクシーを利用するとともに下車したタクシーの車両番号を警察に報告する。なお、ナンバーが「LT」から始まる車両が正規のタクシーであり、それ以外のタクシーはいわゆる白タクであるため利用しない。

○万が一,強盗に遭った場合は,受傷被害防止の観点から,速やかにその場から離れる。なお、多数の強盗集団等に取り囲まれた場合は、不用意に抵抗せず所持品はあきらめて受傷を防ぐようにしてください。

○ナイトクラブ周辺(スバやナンディ)では、深夜・早朝を問わず上記と同様の強盗・傷害事件が発生しています。ナイトクラブ等を利用する際は細心の注意を払うとともに、標的になるのを避けるためにもできるだけそのような場所への立入りは控えるべきです。

6 犯罪被害に遭われた場合は,直ちに最寄りの警察に被害の届け出を行うようお願いいたします(事後の保険請求にも必要な書類となります。)。クレジットカードの盗難に遭われた場合は,直ちにカード会社にサービス停止の連絡を行ってください。なお,何らかの被害を受けた場合は,速やかに当館にもご連絡願います。

引き続きクレジットカードやデビットカードスキミング被害が相次いで確認されています。ホテルや商店,銀行のATM(現金自動預け払い機)でカードを使用した数日後に国内や海外でカード情報が悪用される被害が増加していることから,各種支払いの際は可能な限りカードを使用せず現金のみを利用することをお勧めします。

在フィジー日本国大使館 領事・警備班(担当:藤井、倉岡)

住所:(G.P.O. Box 13045) Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電話:(679)330−4633 (9:00〜13:00、14:00〜16:00)

FAX:(679)330−2984

メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp