海外安全情報(黄熱病の流行)

2017年1月18日

海外安全情報(黄熱病の流行)

本年に入ってから、ミナス・ジェライス州を中心に、黄熱病の流行がみられます。同州保健局によれば、2017年に入ってから1月17日現在で既に184件の黄熱病疑い例が確認されており、53件で死亡が確認されています。

【黄熱病とは】

蚊が媒介するウイルス病です。森林地帯の猿などにも感染します。潜伏期は3〜6日間で高熱で発症し,20%は重症化して肝不全を伴い死亡します。予防接種がありますので,森林地帯に入る場合は予防接種が必要です。

以下厚生労働省検疫所HP参照http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

【発生状況】

● ミナス・ジェライス州保健局によれば、本年1月1日から1月17日までに184件の黄熱病疑い例が確認されており、53名が死亡しています。

● 1月17日付当地主要紙「オ・グローボ」によれば、ミナス・ジェライス州の26市で黄熱病の発生が確認されています(都市部での発生は現時点確認されていません)。

● 2000年以降、ブラジル国内で100件以上の黄熱病の発生が確認された年はなく、上記の通り、ミナス・ジェライス州で本年に入ってからわずか半月余りで150件を超える疑い例が確認されるのは異例と言えます。

【当館から】

● 現在、黄熱病の流行は山間部でのみ確認されており、ベロ・オリゾンテ市を初めとしたミナス・ジェライス州の都市部において黄熱病が発生したとの報告はありませんが、同州に渡航の際は必ず黄熱病の予防接種を受けるようにしましょう。